「神はわたしに笑いをお与えになった。聞く者は皆、わたしと笑い(イサク)を/共にしてくれるでしょう。」 創世記21:6
メッセージ題 「祝福の源―アブラハムとサラ」
ノアの箱船やバベルの塔が象徴しているように、人は神に背いて生きてきました。そこで神は、滅ぼすのではなく、救うための計画を実行されました。それがユダヤ民族の選びです。そしてそのユダヤ民族の父祖となったのがアブラハムであり、サラなのです。 なぜ全世界の救いの計画とユダヤ人の選びが関係あるかというと、神は全世界に恵みを与えるにあたって、まず小さな流れを起こされました。それがユダヤ人です。例えば湧き水はチョロチョロとしていても、それが水溜りとなり、池となり、流れ出して小川となり、やがて大河となって大海原へと向かいます。同じように、神はユダヤ人にまず祝福を与えられました。そしてその祝福は、ユダヤ人から全世界へと流れ出したのです。 当時のアブラハムとサラには、子供がいませんでした。子供がいなければ、ユダヤ人の祖先になることも、ましてや全世界の祝福の源になることもできません。しかし神は、彼らの間に子供が生まれるということを宣言します。ところが彼らは既に、100歳と90歳の高齢でした。常識的に考えれば、これから子供が生まれるなどということは到底ありえません。ですからサラは、その宣言を聞いてもあきらめの苦笑いしか出てきませんでした。 彼らが考えたことは、召使の女性にアブラハムの子を産ませることでした。しかし神は、本当にサラに息子を与えられたのです。苦笑いしかなかったサラに、本当の笑みが沸き起こりました。そしてこの子はイサク(笑い)と名付けられたのです。こうしてアブラハムとサラからイサク、イサクからヤコブ、ヤコブから12人の子供たちが生まれ、それがユダヤ民族となり、そこからダビデ王が誕生し、その子孫からイエス様がお生まれになったのでした。そして私たちは、この救いに預かっています。本当にアブラハムとサラは、全世界の祝福の源、救いの基となったのでした。 神が与える最善は、人知を超えたものです。偉大なる神の御腕にお任せし、神の最善を求め、信じて、私たちに与えられている人生を生きようではありませんか。
ペニンスラ フリーメソジスト教会 牧師 榊原 宣行
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