ぺニンスラフリーメソジスト教会 牧師メッセージ

2007年12月16日(日) 聖日礼拝 第三アドベント

「見よ、東方で見た星が彼らを先導し、ついに幼子のおられる所まで進んで行き、その上にとどまった。」 マタイ2:9


「導きに従った人々」

 このアドベントの時期、私は東方の博士にスポットを当てて、お話を続けています。今日は、博士たちが見た輝く星について考えてみましょう。
 博士たちが見た星は、いったいどういう星だったのでしょう。その時期だけ、特別に輝いていたことは確かだと思いますが、それが博士たちを導き、家の上でとどまるということは、どういう風に解釈したら良いのか、よく分からないような感じです。というのは、星というのははるか彼方で輝いているわけで、鳥か虫のようにその辺を飛びまわっているわけではないのです。ですから、飛び回っている何かについていって、その飛んでいるものがとまったところがたまたまイエス様の家だったと、そういうことではないわけです。それでじゃ、これはいったいどういう意味かというと、分かるような分からないような、そんな感じです。
 もう一つ不思議なことは、この星は、博士にだけ見えていたわけではないということです。星は、夜に目を空に向けた人なら、誰にでも見ることができます。その星は特別に輝いていたわけですから、多くの人がそれを見たことでしょう。しかし、それが救い主を指し示すものだということは、異邦人の彼らしか理解することは出来ませんでした。
 これらのことは、信仰によってしか理解することは不可能だと言えるでしょう。確かに星は、不特定多数の人が見たはずです。そして、星というのは一個人を導くような存在ではないはずです。その星が、確かに彼らを導き、ベツレヘムのマリアとヨセフのものへと連れて行き、救い主イエス様を礼拝するという特権に与らせたわけです。これは、信仰によって神を仰いだ者に与えられた奇蹟です。星を見た者に与えられたものではなく、信仰をもって神を仰いだ者だけに与えられた恵みだったのです。
 このアドベントの時、救いを告げ知らせる星は、全ての人の上で輝いています。その星を見るか見ないか、心に信仰を持って受け入れるかどうか、それは個人個人に任されています。救い主の降誕を告げ知らせる輝く星を、今朝、あなたの心に迎えてください。

ペニンスラ・フリーメソジスト教会
牧師 榊原宣行



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