ぺニンスラフリーメソジスト教会 牧師メッセージ

2007年05月13日(日) 母の日家族礼拝

「この後、イエスは、すべてのことが今や成し遂げられたのを知り、『渇く』と言われた。こうして、聖書の言葉が実現した。」 ヨハネ19:28 

 イエス様の十字架上での七つの言葉を見ていますが、今日はその五つ目です。イエス様が言われた言葉は、詩篇69:21の成就でした。これは、肉体的な渇きも当然のこと、それ以上に、神様への渇き、つまり父なる神様を慕い求める言葉だと言われています。
今日は母の日で、子供たちも一緒の家族礼拝です。子供たちには先ほど、「お母さんの顔」というお話をしました。これは昔から伝えられえる有名な話です。そのお母さんは、顔にひどいヤケドの痕があります。小学生になる娘は、そのお母さんの顔が大嫌い。皆が「オバケだ!」と馬鹿にし、いじめるのです。ある日、耐えられなくなったこの娘はお母さんに向かって、「何でお母さんはそんな顔なの!?」と詰め寄ってしまいました。お母さんは仕方なく、昔の話を聞かせたのです。それは、その娘が赤ちゃんだった頃のこと。煮えたぎったスープをかぶりそうになった娘の代わりに、彼女(お母さん)がスープをかぶり、そのせいで顔に大ヤケドの痕があるのだという話でした。赤ん坊だった娘がそれを覚えているはずもなく、また母親も娘を悲しませないようにその話は黙っていたのです。娘ははじめてその事実を聞き、涙を流してお母さんに謝りました。そしてそれ以来、この娘はお母さんの顔が大好きになったということです。
 この話は、母親の愛の尊さを教えています。それと同時に、私たちの身代わりとなって十字架に身を投げ出してくださったイエス様を指し示しています。私たちは、この愛なるお方を慕い求めようではありませんか。あなたのために命を投げ出したお方、そのお方に対して渇き、愛し、慕い求めつつ、救いの道を歩み続けましょう。

ペニンスラ・フリーメソジスト教会 日語部牧師
榊原 宣行



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