「イエスは、酸いぶどう酒を受けられると、『完了した。』と言われた。そして、頭を垂れて、霊をお渡しになった。」 ヨハネ19:30
イエス様が十字架上で話された7つの言葉を順番に見ていますが、今日は6つ目です。前後の文章から言うと、これが最後の言葉のような感じがしますし、そうだという人もいます。いずれにせよ、その命が尽きる直前であることは間違いありません。その時にイエス様は、救いの出来事が完了した、成就したという宣言をなさったのでした。イエス様のなしてくださった救いの業は、完璧だと宣言されました。欠けたる点はありません。パーフェクトな勝利が、2000年前に成されたのです。我らの神は、勝利の主です。イエス様は2000年前、十字架で勝利をとってくださったのです。 先ほどは、子供たちにダビデ少年のお話をいたしました。少年ダビデは、巨人ゴリアテに対して、川原の石一つで勝利しました。その背後には、もちろんダビデの羊飼いとしての経験が生かされたことは間違いありませんが、この勝利は神様によるものだと、それはダビデ自身の言葉にも表されている通りです。主を見上げましょう。そして、勝利を確信し、主にあって歩みましょう。 先週は、日本から次々と信じられないような悲しいニュースが飛び込んできました。子供も若者も、そして大人も誰もが病んでいます。悲しみ、痛み、嘆きの叫びをあげています。私たちもまた、悲しみの涙に明け暮れることがあるでしょう。家族の間で、会社や知人の間で、時には教会でも、様々な問題で悩み苦しみます。しかし、イエス様は勝利の主なのです。このお方を見上げ、そこから勝利をいただこうではありませんか。
ペニンスラ・フリーメソジスト教会 日語部牧師 榊原 宣行
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