「話がすむと、シモンに『沖へこぎ出し、網をおろして漁をしてみなさい』と言われた。」 ルカ5:4
ルカによる福音書を通して、イエス様の生涯を毎週見ることにしていますが、今日は公生涯(30〜33歳)の最初の時期の出来事です。イエス様には12人の弟子がいましたが、そのうちの最初の弟子であるペテロ(シモン)たちと出会うという、そして彼らがイエス様に従うという、その場面がここに記されています。
ペテロたちは、漁師でした。その夜、彼らは漁をしますが、何も獲れません。ガッカリして湖畔で網を洗っているところへ、イエス様が現れました。ペテロはイエス様とは面識があったのですが(ルカ4:38)、まだ従うところまで至っていませんでした。そんな状態でイエス様がおっしゃった言葉が、今日の聖書のみことばです。イエス様は大工の息子、ペテロは漁師。つまり、素人がプロにアドヴァイスしているのですから、本来なら変な様子なはずです。しかしペテロはイエス様が只者ではないことが分かっていましたから、みことばの通りに行動し、そして彼らは大漁を経験します。こうしてペテロたちは弟子としてイエス様に従うことを決心するのでした。
まだイエス様を信じていない方にとって、信仰を持つということは大きな決断です。でも、今年は沖へ出でて、恵みの経験をあなたのものにしませんか? また、既に救いを経験している人も、もう一歩恵みの沖へと漕ぎ出し、もっと主の愛に応える生き方へとシフトしていきませんか? 沖へ漕ぎ出すのは、勇気がいることです。でも、その行動をあなたが決断しなければ、何も起こりません。
今年から、アナハイム教会へ任命された松平先生は、私たちの教会の出身です。松平先生は、ビジネスマンだった時代に神様のコーリングを受け、祈り続けて、時が至って牧師への道を歩みだしました。それは大きな決断だったことでしょう。しかし主はその道を開き続け、今日に至らせてくださったのです。
誰しもが牧師になる必要はありません。むしろ、牧師を支える人たちが必要です。礼拝に出席すること、また出席する人たちを励ますこと、奉仕、慰めの言葉をかける、賜物を発揮する・・・例を挙げたらきりがないのですが、ともかく恵みの沖へ深みへ漕ぎ出す2007年とお互いになることができたら、なんと素晴らしいことでしょう。
ペニンスラ・フリーメソジスト教会 日語部牧師 榊原 宣行
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