ぺニンスラフリーメソジスト教会 牧師メッセージ

2007年01月21日(日) 『とりなしの力』

「彼らの信仰を見て、イエスは『友よ。あなたの罪は赦されました。』と言われた。」 ルカ5:20

ルカによる福音書を通して、イエス様の公生涯を毎週見ていこうと思います。今日は、イエス様がなされた奇蹟の一つを見てみましょう。

イエス様は、中風の病の人を癒されました。聖書の記事によると、彼自身はかなり重症だったようで、四人の友達が床のまま運んできたということです。その様子をイエス様はごらんになり、この病人の病を癒し、救いを与えました。

まず私たちがここで学びたいことは、私たち既に救われた者には、とりなしの役目があるということです。病の人は、彼自身の信仰や求めで救われたのではありません。友の信仰によって、彼は救いを得たのです。私たちと私たちの家族、また友人たちの関係も、同じだと思います。イエス様は、私たちの信仰の祈りによって、家族を、そして友人を救いへと導いてくださるのです。とりなしの力は、それだけ大きなものです。そして、イエス様の約束は絶対です。このことは、家族や友達の救いを祈り、願う一人一人にとって、素晴らしい希望の約束ではありませんか? もちろん、私たちの責任が重大だというプレッシャーもないではありませんが、それ以上に、私たちが救いを得たなら、その信仰によって周囲も救いへと導かれるという、そういう恵みを神様は与えていてくださるのです。

そしてもう一つ学びたいことは、四人が協力をして、一人の人を救いの場へと連れて行ったということです。人は、一人では小さな力しかありません。誰かを助けようと思っても、また教会の奉仕をしようと思っても、なかなか思うようにはいきません。でも協力しあうなら、大きなことが出来るはずです。信仰という絆によって結ばれているお互いが、祈り、励ましあうならば、神様はこの関係を通して、素晴らしい業を必ずやなしてくださることでしょう。期待して、主を仰いで進み行こうではありませんか。

ペニンスラ・フリーメソジスト教会 日語部牧師
榊原 宣行


 < 先週  INDEX  次週 >


nobuyuki