☆空想代理日記☆
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昨日は、親指の爪にマーガリンを塗ったらどんな味になるのかが気になって、マーガリンを探しにキッチンのほうまで旅にでた。
すると玄関にある靴箱のうえに、不逞者が正月からオブジェとして飾っている年賀状が置いてあった。
不逞者、年賀状の返事を書いていないことを思い出した。
不逞者、前髪の生え際から頬にかけて青い3本筋がでる。ちなみに、「あたしゃ、ダメだね」と呟いた。
これはまずいと思い年賀はがきを買いにでかけたのである。が、年賀はがきが売っていることで有名な近所のタバコ屋さんでは、野良犬を扱うかのごとく追い払われた。
あの、しっしっ、と手のこうを視せてくる行為は、意外と不逞者の繊細で飴細工のような心に深い傷をつけた。
最終手段として、郵便局に勤めている友人(仮にF)に頼んだところ、その友人Sは完璧に呆れていた。
電話口のむこうで友人Mが人差し指をこめかみのほうへ向けてくるくると2回ほど回したのち大きく手をひらいたのだろうということは、想像にかたくないのだった。
今年こそはちゃんと年賀状を書こうと、いまから準備することを決めた。
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