☆空想代理日記☆
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昨日、24時間ずっと電気がこうこうと点いている店で、3個入りのプッチンプリンを仕入れてきた。大冒険のすえの収穫だった。
不逞者、プッチンプリンなのにここ数年はプッチンしていないプリンを喰べた。
不逞者、しまったと思った。賞味期限ぎりぎりまで待って、もうひと味加えるべきだったと膝から崩れ落ちた。なんとなく帰宅したら空き巣被害にあったような感覚をおぼえた。
表記してある指定された日にちの午前0時をまたぐ瞬間に喰べたら、スリルという味が増えたのに……。両手で髪をつかんで発狂しそうだった。なにかの中毒症状のように、歯がかちかち鳴った。……ような気がした。
不逞者はぎりぎり待っても動じることなく器の大きな人間なのだ、と思いつつ2個目にするりと手をのばしたのだった。なぜなら口のなかにプリンがすべりこんできた瞬間、あまりの美味しさで眼を大きくしてしまうからだった。
次の機会に大冒険した時は、プッチンプリンではなく牛乳プリンを購入してこようと思った。あくまでも研究のためであって、たんなる間食ではないのである。間食ではないのである。
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