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 お婿にいった四+カカのお話
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2020年10月19日(月)
イエイガーマイスター/ハンターの守護聖人〜過去 3)


「で、ここに来た目的は、なんなんですか?」
「実は当時、大蛇丸はいろんな病気について調査を行っていたんだ、なかでも風邪やその周辺の病気については、かなり突っ込んだ研究も進めていてね」
「そうなんですか?」
「うん、一応、この研究所の発端は、病理研究施設ということで里からも公認されていたんだ、だから、その体裁を整えるためにも、里から依頼された研究も進められていたんだよ」

 なんで、違法なのに規模の大きい施設が見逃されていたのだろう、という鳥面の素朴な疑問はここで解消された。が、新たな疑問も生まれる。

「風邪についての研究結果は、里にも報告されていたんですよね」
「うん……でも、実験体を使った研究については、隠されていた……はずなんだ」
「はず?」
鳥面の追及に、カカシは苦笑した。
「だって、大蛇丸だよ、真面目に里のためにだけ研究したはずない……でしょ?」
「つまり」と言って鳥面は脱力した。
「ただの予想ですか?」

カカシは「テヘ」と言って、首を傾げる。
「テヘ、じゃないですよ、もう」
腕組みをした鳥面は、それでも、ふっと息をつくと「確かに」と呟いた。

「真面目に里のためだけに研究したはずないですよね、もしかしたら、遺伝子操作を行った?」
「かもしれない、でしょ?」
「でも書類は残ってないんですよね」
「処分したか、もしくは、まだ書類に残すような段階ではなかった……」
「でも、ですよ、仮にここで、何か遺伝子の変異が起こったとしても、だれもそれを持ち出せないですよね」

カカシはガラス瓶に沿わせていた鈎爪を、つっと己の胸に向けた。それは自分の心臓をえぐるような仕草のようでもあった。

「ねえ、もし自分の子……娘でも息子でも、あるいは、孫でもいいや、そういう近しい親族がここで実験体になっていたとしたら?」
「でも、実験体にされたのは、出自の不明な孤児や……」
鳥面の言葉にカカシは目を伏せ、緩く首を振った。
「攫われてきた子もいるんだよ、確かに、貧しい地域の貧しい家庭の子どもではあったけれど、それに、それだけじゃないんだ」
「……まさか、親に売られた?」
鳥面の言葉に、カカシは顔を上げ、悲しげに微笑んだ。

「だから、テンゾウをここには来させたくなかったんだ」
鳥面は無言で肯いた。
「不幸な偶然でここに来ることになったのか、孤児だったのか、あるいは親に売られたのか」
いずれにせよ、どれも楽しい過去ではない。
攫われた不運を嘆くのか、あるいは孤児となった理由を嘆くのか、あるいは子を売るしかなかった親を嘆くのか。
「いつかは知るのかもしれないけれど、それは今じゃない……」
「嘆くばかり、なんて……」
「それに、嘆きは時に恨みに変質することもあるからね」
そのカカシの声音には、暗部らしいひんやりとした冷たさがあった。

「つまり、恨みを持った疑いのある者がいる、と?」
「……かもしれない、ってこと」
「でも、一般人はもちろん、忍も特別な許可がなければ入ることができないはずです」

「そうなんだけどさ」と言って、カカシの部屋の奥に進む。
奥には小さな鉄扉があり、簡単な摘みを回すと開錠されたようで、ドアを押し開けると、そこには陽光にあふれた草地が広がっていた。
「え? これは?」
「別に秘密の通路ってわけじゃないよ、ただ、ゴミ捨てに使っている通路ってだけ」
「ゴミ? ゴミ捨て」
「だって、ここを監視してる暗部だって、飲まず食わずじゃないもの」

ね、とカカシは笑みを浮かべ、片目をつぶって見せさえした、いや、もともと閉ざされた瞳とは反対の瞳を閉じられたからと言って、それをだれが“ウィンク”だと理解するだろう?

「つまり、このゴミ捨て通路は施錠されてはいるものの、割と行き来に利用されていて、うっかりだれかが潜り込もうと思えば、できなくもない」
「そーゆーこと」