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 お婿にいった四+カカのお話
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2009年12月03日(木)
テキーラ・サンライズ 3)


「諸君、こんばんは」
のれんをくぐりガラリと酒々屋の引き戸を開け、誰に向かってなのかガイさんがさわやかに挨拶する。
ボクは仕方なく後に続いてのれんをくぐる。乗り気でないボクの様子は普段のカカシさんのだるそうな雰囲気に近いかもしれない、いや、そうあってほしい、そして、どうか知った顔に会いませんように、と祈る言葉も虚しくガイさんが手を振った。
「おお、ゲンマではないか」
カウンターでひとり、カボチャの煮物をアテに猪口を傾けていた男が振り返る。
「ああ、こんばんは」
ゲンマさんがチラとボクを見て
「また勝負ですか? カカシさん」
と言う。ガイさんとカカシさんが二人でのれんをくぐるのは勝負の後と決まっているからだ。
「ああ、まあね」
「で、どっちが?」
「オレに決まってるでしょ」
カカシさんの振りをするボクの肩をガイさんが叩いて、笑う。
「今回は負けたが、次は勝つぞ」
「はいはい」
自然な流れで、ゲンマさんは席をテーブルに移し、その向かいにガイさんとボクが並んだ。
「では、一気飲み勝負といこうではないか」
内心で“うげ”と叫んだボクは、ため息をひとつついた。ちょっと、アンニュイな雰囲気を漂わせて。その間にすばやく、次の言葉を検証する。
「勘弁してよ〜」
そしてガイさんから目を逸らし、手をひらひら。
「オレ、任務帰りなのよ?」
よし、こんなところだろう。
「仕方ない。一気飲み勝負は次の機会とするか」
ほっと胸をなでおろすボクを、ゲンマさんの視線が捉える。
「ん? なに? ゲンマ」
「いえ。それより、ほら、注文」
ホール担当のアルバイトだろう、男の子が困ったように立っていた。

ゲンマさんに倣って日本酒を注文したボクとガイさんは、適当に見繕ってつまみを頼み、しばらくはガイさんが受け持っている班の話題で盛り上がった。
というか、ガイさんが盛り上がった。ボクとゲンマさんは、「ほぉ」「なるほど」「はいはい」「そうね」と相槌を打つだけ。
だが、マイペースで強引な印象のあるガイさんだが、個性豊かな3人をよく把握し、それぞれを心底可愛く思い、意外と、と言うと失礼かもしれないが、的確なアドバイスを与えていることが感じられた。
ふ〜ん、伊達にカカシさんのライバルを名乗っているわけではないのだな、と思ったものだ。

そして、五合徳利を5本ほど空けたところで、猪口ではかったるいグラスでいこうと言うガイさんに倣い、ゲンマさんとボクもグラスに切り替えた。そのころには頼んだつまみも食べつくしたので新たに注文し、近いうちにカカシさんが上忍師になるだろうという話題に移っていた。
公にはされていないが、もちろんその情報はボクも把握している。“あの”うちはサスケと、うずまきナルト。二人のアカデミー卒業が近いからだ。
「来年は、いよいよおまえも上忍師だな」
「まだ、わかんないよ。試験に合格しなきゃ、アカデミーに逆戻りだからね〜」
こんなところだろうか? たぶん、こんな感じだと思う、この件について、あまり突っ込んだ話はカカシさんとしたことがないけれど。
「なんだ、落とすつもりなのか」
「受からなきゃ、落ちるでしょ」
「はな、っから、落とす気満々ですか」
ゲンマさんが笑う。
「カカシよ、弟子とはいいものだぞ〜」
多少酔ってきたのだろうか、ガイさんがバシバシとボクの肩を叩く。

まあまあ、といった感じでガイさんの手を止めたゲンマさんが
「日向の分家のボウヤあたりは、才能もあるしプライドも高いし、まあ、例の件もあるしで、扱いづらいんじゃないか、ってのが、外野の感想なんですけど、その辺、どうなんですか?」
と尋ねた。それは、けっこう暗部でも話題になっていたのだ。今年のルーキーのなかで実質ナンバーワンと言っていい日向ネジには、いろいろな意味で注目が集まっており、自然、ガイさんの動向も周囲の視線を集めていた。
「そう思うだろう? だがな、熱い心というのは伝わるんだ」
そう言ってガイさんは、くいとグラスを空ける。
「ネジは確かに本家に対して複雑な感情を持っている。だが、オレと約束したんだ、うん」
そう言いさしたまま、パタ、と突っ伏した。
「あ〜あ。やっぱり、潰れたか」
ゲンマさんが、ふっと笑う。
「このひとでも任務帰りに勝負じゃ……潰れますか」
と、ボクを見る。
「で、あんた、だれですか?」

鋭い視線がボクを見据えた。

不知火ゲンマ—特別上忍。
今まで直接の面識はなかったが名前は知っているし、カカシさんと比較的親しいのも知っている。

「ガイさんが騙された振りをしてるんで、こっちも調子を合わせていたんですが」
殺気こそ放っていないが、かなり警戒されている。
困ったなぁ、ほんと、困った。
そもそもは任務だったのだ。あそこでガイさんに捕まったのが、運のつき。
だが、ここでボクが自己紹介して収まるとも思えない。
さあて、どうしたものか、と思ったとき――。

「カカシ先輩!」
と呼ぶ声が聞こえた。
え? あ? どこ? カカシさん? どこに?
と、見回しかけて、気づく、いや、違う、今はボクだ、と、振り返ったボクが見たのは――。
「ボ……テンゾウ?」