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 お婿にいった四+カカのお話
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   ぎむれっと-40話 -キリリク話
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2009年11月28日(土)
テキーラ・サンライズ 2)


里に戻るまでは、ボクらは変化したままだった。
途中で変化をといてもいいのだが、周囲に気を使う必要があるから、けっこう面倒なのだ。
たとえ小屋などを使ったとしても、入っていったのと出て行ったのが別人だ、などというのを忍ではない一般人がたまたま目撃してしまったら問題になりかねない。
だから、早く変化を解かなくてはならない特殊事情がない限り、里に戻ってからということが多い。

今回も、里の境界を越えたところで、休憩を取った。里の中心部まではまだ距離があるが、ここまで戻るとやはり安堵する。
「任務、滞りなく終了。お疲れ様でした」
先輩を差し置いて、ボクが隊長だった。そういうことにこだわらない虎面と鳥面に感謝しつつ、頭を下げる。
「では、変化解除」
「待って!」
鳥面の声に、「解」の印を組む手が止まった。
「もうしばらく、そのままでいてよ」
「このまま?」
「カカシ先輩が暗部を離れてから、とんと会う機会が減ったからね。目の保養、目の保養」
鳥面が先輩に思いを寄せていたことがあるのでは? と思ったことはあった。確かめた事はないし、その後、彼女は一般人と結婚してつい先ごろ子どもも生まれ、でも、まだ暗部に在籍している。
なんでも、結婚相手のお祖父さんが忍だったとか。その息子――鳥面にとっては義理の父上にあたる――には忍の才がなかったため、雑貨屋を始めたそうだ。ところが店主が作るオリジナルのアクセサリーが人気を呼んで(そっちの才があったらしい)、アクセサリーと小物専門店に鞍替えし、いまでは通販でも売れ筋に入る人気店だという。
鳥面の結婚相手も、忍の才はない代わりにデザインの才があるそうだ。
元忍だったお祖父さんの意向で、いつかは忍の才を持った子が生まれることを期待して鳥面との結婚が成立したという。だから、鳥面が暗部に在籍し続けることにも、一家をあげて理解があるのだとか。
「あのですね。あんなに忍に理解のあるご家族がいるのに、目の保養、ですか?」
「堅い事言わないの。カカシ先輩は、あたしにとってアイドルみたいなもんなんだから」
「未だに?」
「未だに、ですよ〜。旦那のことは愛してるし、義理のお父さんやお母さんも大好きだけど、それとこれとは別」
「やめとけ、猫面。いくら突っ込んでも、女心を俺たちが理解することはできない」
「そんなこと言うけど、男だって同じじゃない」
虎面の言葉に、鳥面が食いつく。
「むしろ男のほうが、愛でる対象と、実用を使い分けてるのが一般的なんじゃない?」
などとガヤガヤやっていたら……。

「カカシ〜〜〜。奇遇だなぁ〜〜〜」

ガ、ガイさん……。
と、思うまもなく、ガシと肩を掴まれた。

「なんだ、任務帰りか。アスマに紅」
変化解除しそこねたボクらは、ガイさんの勢いに押されて返す言葉を失くしていた。
「よし。折角、ここで会ったのだ。死の森で勝負と行こう」
え、ええ? ちょっと、勘弁、と思う間もなく、鳥面と虎面が
「じゃ、先、行くな、カ、カ、シ」
と地を蹴った。そんな薄情な、と責める隙さえ与えず遠ざかる背を、ただ呆然と見送る僕……。
「ガイ先生。僕らも先に里に戻ります」
リー君の言葉に「とっととここを離脱したいぞ」というオーラ全開のネジ君やテンテンが頷いた。
絶対絶命。
敵に四方を囲まれても、そうは思わないだろう。
察して欲しい、あの“ガイ”さんだ。
そして、もし万が一、勝負に負けたら、この先、先輩に何を言われるやら。
そう思っただけで、チャクラ切れを起こしそうになるボクだった。

「どうした、カカシ」
「あ、いや」
ガイさんは腕組みをしてオレを見ると、首を傾げた。
「おかしなヤツだ。任務帰りごときでどうこうもあるまいに」
いや、そこではなくて、と言いたい気持ちを押さえ込む。仕方ない、このままカカシさんとして通すしかなさそうだ。
「では、行くぞ」

結局、ボクは死の森の入り口にガイさんとともに降り立った。
――ったく。中忍試験じゃあるまいし。
そう、今回の勝負はどちらが早く中央の塔にたどり着けるか、だ。
森を管理している暗部の面々も、ガイさんとカカシ先輩の勝負については承知しているようで、特に質問もなく森に入ることができた。ってか、あんたたち、どんだけ? と言いたいのがボクの本音だが。
「では」
「おう」
「ヨーイ」
パチン、とガイさんが鳴らした指を合図にボクは走った。
申し訳ない、現役暗部のボクは今現在のこの森について熟知している、と詫びながら。
だから、どこにトラップがあり、どこに実験用の動物や虫がいるかも、知っている。
したがって危険ルートを避ける手立ても、当たり前の知識としてあるのだ。
もちろん、そんな知識がなくともカカシ先輩だったら、難なく森を通り抜けるとは思うが。

「うーむ。さすが、現役暗部。今回は俺の負けだ」
「はは……って、え?」
“現役暗部”って言ったか? このひと?
「俺がカカシと、カカシに変化したヤツを見抜けぬ腑抜けと思ったか」
わっはっはと笑うガイさんだが、たぶん、最初は見抜けていなかったはずだ、はずだと思いたい。しかし、どこでバレたんだろう?
塔近くにいる毒虫のかわし方がまずかったか? 木遁は使えないので水遁土遁だけで凌いだが……カカシ先輩だったら雷遁を使っただろうか? などと、アワアワしているとガイさんが僕の肩を叩いた。
「いや、なかなかのものだったぞ。カカシの永遠のライバルである、この俺でなければ、おそらく見破られることもなかろう」
正規の上忍相手に変化を解くこともできずにいたボクに、ガイさんが「うんうん」と一人勝手に頷く。
褒められているのだろうが、あまり嬉しくない。
「よし、では、打ち上げと行こう」
「はい〜〜?」
ボクはカカシ先輩に変化したまま、ガイさんに引きずられるように「阿吽の門」をくぐることになった。
助けてください、と言うボクの心の声をぶつける先さえ、定かではないままに。