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 お婿にいった四+カカのお話
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  らすてぃ・ねーる-12話
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  ストーカー被害に合うテンゾウと
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  九夜十日
  イタチ里抜けのとき

  百年の恵み
  長期任務の小隊長を命じられるテン
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  初めての遠距離恋愛なテンカカ
  たーにんぐ・ぽいんと-8話
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   香る珈琲、そして恋 -キリリク話-
 四代目とカカシの絆を知って、
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 【1部】 だーてぃ・まざー-4話
 【2部】 ぶらっく・るしあん-4話
 【3部】 ぶれいぶ・ぶる7話
 【Epilogue】 そして、恋

  あふろでぃーて-5話 -キリリク話-
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  春霞-4話
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  ちぇい・べっく
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4話
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  久しぶりのカカシとの任務
  聖牛の酒-3話
  波の国任務の少しあと
  てぃままん-3話
  波の国と中忍試験の間

  月読-5話 -キリリク話-
 月読の術に倒れたカカシを心配しつつ、
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  月読 後日談


  テキーラサンライズ−19話
 ぎむれっと前日譚


   ぎむれっと-40話 -キリリク話
  かっこいいカカシと、
  惚れ直すテンゾウ
 ※途中、18禁あり
  プロローグ  本編  エピローグ



  La recommandation
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-ヤマカカな話-

  再会-Reunion-  第二部





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2009年11月20日(金)
テキーラ・サンライズ プロローグ


「来年は、いよいよ上忍師デビューだな」
その話題が出てきたのは、無事、豪商の娘の嫁入り行列を護衛する任務を終えた帰路でのこと。
某大名に嫁ぐ娘の護衛を木の葉の正規忍に担当させることで、大名の威光をさらに高めるための演出だ。もちろん道中、危険もなく、任務はあっけなく終了。
なのだが、実は、ちょっとした裏がある。もっともそちらは暗部絡みの話で、当然、オレたちの任務とは表向きまったく別物だ。
「まだ、わかんないよ。試験に合格しなきゃ、アカデミーに逆戻りだからね〜」
「落とすのかよ」
「受からなきゃ、落ちるでしょ」
「うちはサスケ、うずまきナルト……おまえさんが面倒見なきゃ、だれが見るんだよ」
「いや、オレが見るって決まったわけじゃないし」
はぁ、とため息をつくヒゲ面のアスマは、それなりに長い縁のある数少ない同朋のひとりだ。
「面倒くさいやつだな……そういや、紅にも上忍師の依頼が来てるそうだぞ」
と、今回の任務に当たったもうひとりの上忍、こちらは女だ――を振り返る。
「そうなのよ。でも一度は通る上忍師の道なら、早いほうがいいかなとは思ってるんだけど」
彼女とも、アスマほど長くはないが、それなりの付き合いがある。

ここ最近、パフォーマンスを意識した上忍のみの任務、つまり実際には上忍が出張るまでもないのだが、木の葉の忍を手配できるぞ、という依頼主の力を誇示するための任務で組まされるのが、この三人。
要するに、オレたちは若い癖に班を持たない――弟子を持っていない上忍で、里にとっては使い勝手がいいのだ。
「せっかくお馴染みの顔ぶれなんだから、揃って来年、上忍師デビューってのもオツなものだぜ」
「どこが」とオレは笑う。
「ま、ガイが、今年、とうとう弟子をもっちゃったからね〜」
あの熱血についていくことができるのは、きっとガイ2世のようなリー君だけだろうと思っていたら、意外なことに、負けず嫌いで暗器、武器の扱いに長けた、くの一のテンテンや、あの日向の分家のクールガイとも言えるネジ君までもが、ガイ言うところの師の愛情こもった熱きシゴキに耐えているという。
まあ、本人談なので割り引く必要はあるだろうが、とりあえずガイ班が瓦解せず継続しているのは事実だ。

「案外、あいつは上忍師にむいてるな」
アスマの言葉に、オレは「そう?」と返した。
「どんなにスカシていたって、12やそこらのガキだ。才能があるのなんのと言っても、所詮子どもだ」
確かに。
オレがそれぐらいの歳には上忍で、戦場にいた。
戦闘には強かった。子ども特有の「怖いものなし」で突っ込んでも行った。だが、それはただオレが子どもだった、という証左でしかない。そう自覚できたのは、もっとずっと後になってからだったが。
「ま、ガキ連中は、表向き、うっとおしい、うざいという顔はするだろう。が、ガイはそんなことは気にしないだろうが?」
「まあ、アイツはそうね」
「で、ヤツは単純だがけっこうあれこれ気がつく。要するに人の情に敏感だ。それらを全部、熱血に変換して相手に伝える。うっとおしいという顔をしていても、ガキには伝わるんだよ」
そう、オレに欠けているもの。
ガイとは、これまた浅からぬ因縁があり、長い付き合いになる。
本来、苦手なはずのガイと付き合いが続いているのは、彼がオレにないものをもっていて、そこに惹かれるからだ、と、認められるようになっただけオレも成長したものだと思うが。

「おまえ、ほんとうは暗部に戻りたいんじゃないのか?」
報告書の提出を紅に任せ、たまには付き合えと強引にアスマに引っ張られていったのは昼から酒が飲める居酒屋だった。
「戻りたいって言うより、正規部隊がめんどくさい」
オレはくみ上げたばかりの湯葉に醤油を3滴ほどたらして口に運ぶ。なんで昼から営業している居酒屋に、こんな粋なつまみがあるのか謎なのだが、おかげで重宝している。
「どこが面倒なんだよ。面倒なのは、暗部も正規もそう、かわらんだろうが」
アスマは茄子の一本付けを口に運びながら、くい、と猪口を傾けると、また手酌で酒を注ぐ。つられて、オレも茄子を指で摘んで口に運ぶ。
「あ、この茄子、うまいね」
「うまいね、じゃないだろうが」
自分でも、話題を逸らしているという自覚はあった。だが、紅に報告書を任せてまでオレをとっ捕まえておきたかったというのは、余程のことだ。まさか、火影さまから何か言われたのだろうかと思いながら、茄子を摘みつつアスマを見た。
「戻りたい、ってわけじゃない。ただ、ずっとあそこにいたから」
「居心地が良かった、ってことか?」
「まあ、そんなとこ」
そうか、と呟きながら、アスマはタバコの煙を吐き出した。