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 お婿にいった四+カカのお話
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  カカシとテン子のど〜でもいいヒトコマ


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  ぱすてぃす〜後朝 -18禁-

  猩々   おまけ -18禁-
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  マラスキーノ 後日談
 ホワイトデー話

  らすてぃ・ねーる-12話
 ※4 に、テンカカ以外の絡みあり
  任務に出た二人
  カカシの過去を垣間見る

  恋女   後顧   おまけ
  ストーカー被害に合うテンゾウと
  嫉妬な先輩


  九夜十日
  イタチ里抜けのとき

  百年の恵み
  長期任務の小隊長を命じられるテン
  百年の孤独-6話
  初めての遠距離恋愛なテンカカ
  たーにんぐ・ぽいんと-8話
    テンゾウの帰還

   香る珈琲、そして恋 -キリリク話-
 四代目とカカシの絆を知って、
 テンゾウは……

 【1部】 だーてぃ・まざー-4話
 【2部】 ぶらっく・るしあん-4話
 【3部】 ぶれいぶ・ぶる7話
 【Epilogue】 そして、恋

  あふろでぃーて-5話 -キリリク話-
 くるみ


  a`la carte
  -暗部なテンカカとヤマカカの間話-

  春霞-4話
  暗部を離れたカカシとテンゾウ
  ちぇい・べっく
 -可愛いお嬢さん-
4話
  ※2,3に、ごく軽くテンゾウ女体変化あり
  久しぶりのカカシとの任務
  聖牛の酒-3話
  波の国任務の少しあと
  てぃままん-3話
  波の国と中忍試験の間

  月読-5話 -キリリク話-
 月読の術に倒れたカカシを心配しつつ、
 イルカ先生の存在が気になるテンゾウ

  月読 後日談


  テキーラサンライズ−19話
 ぎむれっと前日譚


   ぎむれっと-40話 -キリリク話
  かっこいいカカシと、
  惚れ直すテンゾウ
 ※途中、18禁あり
  プロローグ  本編  エピローグ



  La recommandation
 du chef
-ヤマカカな話-

  再会-Reunion-  第二部





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2009年03月31日(火)
おまけ 1) -18禁-


色とりどりの照明を映して、水しぶきが散る。
キラキラキラキラ……キラキラキラ……。
そう遅い時間でもないのに、ホテルのパティオにはオレたちだけ。

今年のバレンタインデイは任務に明け暮れたけれど、こんなロマンティックな場所でテン子と一緒に過ごせたのは役得だったかもしれない。
テン子が動くたびワンピースの裾の細かいプリーツが、パッと開く。
青みがかった上品なグリーンは、濃い茶のテン子の髪と目に映える。
可愛いショートブーツを履いても子どもっぽくならないのは、スラリと長い足のせいだ。
これはテンゾウの変化だとわかっていて、いや、中身がテンゾウだとわかってこそ、なのだろう。
恋人であり、最も信頼する後輩でもあるテンゾウの変化だから、オレは、もし自分に血縁がいたらこんなだろうか、という空想の物語に安心して浸ることができる。
決してオレを裏切ることのないテンゾウだから。
だから、テン子が可愛い。きっと妹がいたら、こんなだろうと思うほど、甘やかして可愛がって、見せびらかせたい。

なんてことをあれこれ思っていたときだ。

「楽しかったよ、お兄ちゃん」

そのひと言に、理性が切れた。
我を忘れて、叫んだとも。恥ずかしながら。
こんなタイミングでなかったら、もうちょっと違っていたのにと思っても、時既に遅し。
羽交い絞めにしていたテン子になみだ目で、「く、くるし」と、訴えられる羽目に陥っていた。

そうでした、うかつでした――中身はテンゾウでも変化しているときは、筋力も落ちるのだ。
上忍の筋力で締め付けられれば、まず普通の人間なら一瞬で「落ちる」。
中身テンゾウのテン子だからこそ、意識を保っていられたのだ。

「す、すまん」
ケホケホとむせているテン子の背を撫でる。
ふぅ、とひと息つくとテン子は「部屋、戻りましょう」とテンゾウの口調で言った。
「あ、ああ……」
「部屋に戻ったら、変化解いてもいいですか?」
釘を刺される。でも、オレは頷いた。
テン子は可愛いし一緒にいるのも楽しいけれど、オレの恋人はやはりテンゾウだ。
今日は任務がらみもあって、正装したテン子私服のテン子とテン子をたくさん堪能したせいか、現金なことにテンゾウが恋しくなり始めていた。

そういえば、とオレは隣に立つテン子を見る。
この姿を目の前にすれば、あれこれ楽しいたくらみが後から後から浮かんでくるが、テン子に恋焦がれるかというと、そんなことはない。
オレがテンゾウに変化をねだるのは、たいていのんびり過ごす休暇が続いて、そろそろ退屈し始めるころだ。
そしてテンゾウがまた、テン子に変化するのを嫌がるものだから、どうやって「うん」と言わせようかと考えるのも楽しい、という言ってみればゲーム感覚めいた駆け引きを楽しんでいたりもする。
だが離れているとき、テンゾウに会いたいと思いはしてもテン子に会いたいとは思わない、当然のことながら。
――はあ、オレってテン子をおもちゃにして遊んでいるだけか。
その事実に気づき、軽く落ち込んだ。

部屋に戻ると、テン子はオレを見てニッコリ笑った。
「じゃ、またね」
そう言うと、リビングルーム続きのドレッシングルームに消える。
――じゃ、またね、か。
あっさりしたものだが、きっと兄妹なんてそんなものなのだろう。
オレはベッドルームに移動して、スーツを脱ぐとベッドルーム続きのバスルームに設置されているシャワーブースに入った。
湯を溜めるタイプの浴槽もあるが、面倒なのでシャワーで済まそうと思ったのだ。
ブースのトレイに置いてあった小さな容器のシャンプー液で洗髪していると、模様ガラスの扉越しにテンゾウの姿を認めた。扉を開いて顔を出す。テンゾウはバスタブに湯を溜めている最中だ。
「風呂、はいるのか?」
「ええ。さすがに疲れたので、ゆっくり手足を伸ばしたい気分で」
ふうん、と答えながら、湯がたまるにつれてモコモコと膨れ上がる泡を眺める。
「それ、ナニ?」
「バス・バブル……だそうです。シャンプーや固形石鹸と一緒にセットされてました。けっこういい匂いですね、これ。たぶん、麝香と……」
忍らしく香料の分析をするテンゾウの言葉を聞き流し、オレはシャワーブースの扉を閉め、シャンプーを洗い流した。
テンゾウが湯を溜めてくれるなら、湯船につかりたいというのがホンネでもあった。
扉をあけてシャワーブースから出ると、バスタブに腰掛けているテンゾウの隣に腰を下ろした。
「カカシさんも一緒に入りますか」
「ああ。広いから、入れるだろ?」
そうですね、と言いながら、テンゾウはカランをひねって湯を止めた。
あわあわが、バスタブ一面を覆っている。
「ビールみたいだな」
と言うと、テンゾウが笑った。
「ビール、飲みますか? 冷蔵庫にありましたよ」
そう言いながら、オレの返事も聞かず、テンゾウはバスルームを出て行く。
引き締まった背中から腰にかけての筋肉に、ふと目がいった。

まさしく、テンゾウだ。
しっかり筋肉のついた、頼もしい背中だ。
なんだか、とびっきりのご馳走を目の間にした気分だ。

「はい、どうぞ」
2つのグラスの1つをオレに渡し、缶からビールを注いでくれる。
オレもお返しにテンゾウのグラスに注いだ。
「お疲れ様でした」
冷えたビールを一気に飲み干す。
大降りの缶からまたビールを2つのグラスに注ぎ、オレたちはバスタブに入った。

テンゾウの脚の間にすっぽり治まり、半分ほどを飲み、グラスをバスタブのふちに置く。
泡が、ふわふわと皮膚にまといついてきた。
背後から抱きかかえるようにテンゾウの腕がまわされる。その腕にも泡がついていた。
首筋にテンゾウの吐息がかかる。尾骨のあたりに熱を感じる。

泡をすくいあげたテンゾウの手で胸板をなでられ、身体に電流が走った。
「尖ってきた」
嬉しそうに言って、指先でオレの乳首を摘む。
じれったいような、痛いような感覚にオレは身を委ねる。
「気持ちいいですか?」
「ああ」と答えた自分の声が掠れているのに気づいて、オレは笑う。

何の断りも前置きもなく、オレたちは抱き合う。
唐突に始まるように見えても、オレたちにとってはごく自然な流れだ。
互いに相手を欲するとき、それは純粋な欲望だったり、昂ぶった気を鎮めるためだったり、ただ相手の命を感じるためだったり、そのときどきで理由はいろいろだ。
だがどんな理由であれ、根底にあるのは信頼であり、オレがテンゾウを思いテンゾウもオレを思っているという、その安心感だ。

オレは胸への愛撫だけに焦れて、手を伸ばし熱を持ち始めた己を握る。

「我慢できませんか?」
笑う声音でテンゾウが問う。
「ああ」
正直にオレは答える。
「だめですよ。まだ」
やんわりとテンゾウの右手がオレの手首を掴む。
多少抵抗はしたが、オレはあっさり力を抜いた。

「挿れます」
まるで、任務の経過報告のようなテンゾウの声と色気のない言葉に、なぜかオレの身体はいっそう熱くなった。

浮力があるからテンゾウの両手は軽々とオレを浮かせ、そして手を離す。
ずんと身体の奥に衝撃が走り、それは快感と言う波となって指先にまで伝わった。
こんなところで声などあげようものなら、響いて仕方がない。
だからオレは下唇を噛み、声を殺す。

苦痛を耐えるための声を殺すのはたやすいが、快感がもたらす発声を留めるのは難しい。
結果、かえって不自然なうなり声が喉からこぼれる。

「いつもながら、色っぽい声」
くすくすと笑いながら、テンゾウが軽く肩口を噛む。
その刺激にオレのつま先が浴槽を蹴った。