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 お婿にいった四+カカのお話
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2008年12月06日(土)
ぎむれっと――または、ろんぐ・ぐっどばい 40) Side K


「え〜」
「え〜、じゃない」
五代目が眉間に皺を寄せる。

里に帰り着いてまず報告を、と向かった火影の執務室で、早速、次の任務依頼書を押し付けられた。

「オレ、今もどったばっかりですよ」
「十分、休んできただろうが」

それはそう、ですが。

暗部棟に寄ったテンゾウは、まだ来ていない。

「オレとヤツを接触させておくとまずい、とか?」
ギロリとにらまれる。あ、図星。
「あいつの記憶が勝手に戻ったことが、問題となっているんだ」
「勝手に? え?」
「術をかける前には伝えることができなかった。術に影響を与える恐れがあったからな。だが、里に戻ったら、ヤツの記憶は戻すつもりだったんだ」
ダン、と五代目が机を叩く。
「なのに、あいつは」
「え、ええ? 戻すつもり?」
「あいつが開発した術を、改良して、記憶を戻すことも可能にした」
お、さすが五代目、と思ったが、この状況でのその発言は、さすがにいかがなものかと思ったので、言わなかった。
「だから、術をかけた。だが、記憶というのは繊細なメカニズムに基づいている。下手な先入観を植え付けると、術が効かないこともある。だから、言えなかったんだ」
「じゃ、あいつの記憶が戻ったのは」
「あいつ自身が自己暗示をかけた」
はぁ、と綱手姫は片肘をついて、額を押さえた。
「術をかけている途中で、気づいた。だが、やめるわけにはいかんだろう。それこそ、危ない。術後の確認では、術は効いていた。だから任務にいかせた。うまくいけば、私の一存で、内々に収めることもできるかと思ったんだ」

なるほど。
だが、そんな裏事情を知らないオレは、パックンに託した報告書にテンゾウの記憶が戻ったことも書き添えてしまった。
つまり、火影である綱手姫の術に対抗するようなテンゾウの行いが、上層部で問題になっている、と。
しかも、その原因となっているのが、オレ。
「つまり、当分、引き離しておけ、ってことですか」
「察しがよくて助かる」
オレは任務依頼書に視線を落とした。
「今夜、出発しないと間に合いませんね」

――すまない。
小さく呟く五代目の声が聞こえた。
「ま、公認ではないカップルなんて、こんなもんでしょ?」
オレの軽口に、しかし、綱手姫の眉間の皺は深くなっただけだった。

執務室を辞してから、オレはテンゾウを探した。
が、暗部棟にはおらず、部屋にもおらず、まったくもって所在が掴めない。
任務に出る前に、話だけでもしたかったんだがな、と思いながら、オレは部屋に戻った。
いい加減、出立の準備をしなければならない。

「……手紙」
走り書きのようなメモがドアに挟まっていた。
わずかにテンゾウの気配が感じられ、オレは引き裂きそうな勢いでメモを手にする。
開いたソレが白紙なのに苛立って引きちぎろうとしてから、あわてて解の印を組む。
と、字が浮かび上がってきた。

――カカシさん。
   すみません。急な里外任務が入りました。
   詳細を記している暇はありませんが、事情は察してくださると思います。
   何があっても、ボクは戻ってきます。
   四肢を切断されても、記憶を封じられても、必ず、戻ってきます。
   待っていてください、とは言えません。
   でも、次の再会のとき、もしカカシさんがまだボクに愛想を尽かしていなかったら。
   きっと、僕たちは三度、出会えるでしょう。

「三度、出会えるでしょう?」
最後の一文を声に出して読む。
はあ?
つまり。
あいつ、また、記憶を封じられるってこと?

そんなにオレとアイツの関係は、邪魔なわけ?

くっそ〜、とテーブルを叩き、そして、ふと気づいた、ごくごく小さく記された封印の印。
何だ、二重に封印されていたのか。
さっきよりも少し複雑な印を組む。

――五代目が、内密に謀ってくださいました。
   ボクは一応、記憶を消されたことになりますが、消されていません。
   ただ、里外の任務はほんとうのことです。
   また、しばらく会えなくなるでしょう。
   離れているのはつらいですが、ずっとあなただけを思っています。
   再会のときを楽しみに……。

「くっさ〜」
呟いたオレの声は、なぜか震えていた。

どうあっても、オレたちは引き裂かれるのか?
オレたち個人の思いなど関係なく?
それが里の意志か?

ていねいに、メモを折りたたむ。
そして、忍服のクナイホルダーにしまった。

それなら、それでもいい。
それで、里を抜けたりはしないさ。
それは、この身のうちに燃える火を否定することに繋がる。

今になって、父さん。
あなたの気持ちがわかるような気がします。
里に否定され、それでも燃え続ける火の意志を、あなたがどんな思いで見つめていたのか。

でも、オレは。
オレには、テンゾウがいる。

あのとき、あなたにはオレしかいなかった。
忍ではあったが、子どものオレ。
オレの手は、あなたを支えるには、きっと小さかったのでしょう。
それは、とても残念なことだけれど……。

だからこそ、父さん。
オレは置いていかれるつらさを知っている。
だからオレは、あいつを置いていったりはしない。

待っていてくれとは言わない、とテンゾウは書いていた。

待っているさ。
いつまでも。
待っている。

待っていてくれ、とは言えない、おまえだと知っているから。

待っていてやるさ。

それが先輩の甲斐性ってもんでしょ?