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 お婿にいった四+カカのお話
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   ぎむれっと-40話 -キリリク話
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2008年12月01日(月)
ぎむれっと――または、ろんぐ・ぐっどばい 37) Side T –18禁-


「お帰り、テンゾウ」

あまり真剣味のない”バカヤロウ”という罵声を背に、汚れたシーツを剥ぎ取っていたボクに、先輩が声をかけた。
使っていなかったほうの布団に横たわり、掛け布団に鼻先までくるまっているから、くぐもった声だった。だが、決して聞き逃したりはしない。
その声を聞いた瞬間、不意に喉元に熱い塊がこみ上げてきた。
瞬き一つで決壊してしまいそうなほどで、ボクはことさら顔を背け丸めたシーツを土間に運んだ。
とりあえず、洗濯用の金だらいに洗剤を入れ、ばしゃばしゃとかき回す。
ツンと痛む鼻の奥に、大きく息をついた。

こんなところで泣くなんてボクのキャラじゃないな、と心のなかで苦笑する。
だが、ポタリ、と水が跳ねたかのように金だらいに雫が落ちる。

これは、歓喜だ。勝利のファンファーレだ。

ボクが何を賭けたか。
そう思うと、笑いがこみ上げる。
ボクの記憶が戻った、その事実だけで、ボクはこの先一生、先輩を想っていられる。
パシリにされようが、振り回されようが、かまわない。
そんなことなど、屁でもない。

丸めたシーツを洗剤を溶かした液につけて、ボクは部屋に戻った。

「そちらにお邪魔してもいいですか?」
返答はなかったが、掛け布団の端が持ち上がった。
もぐり込んだボクの頭を先輩が抱え込むように抱きしめる。

「初めてのときも……こんなふうに抱きしめてくださいましたよね」
「そうだっけ?」
「ええ、そうでした」

緩んだ拘束に、ボクは押し付けられていた肩先から顔を離す。
間近に紅蓮の瞳と濃いグレーの瞳。

「綺麗だ」

あの日も、思った。綺麗だと。
ボクの内に燃える炎と同じ色だと。
「地獄の炎の色だそうですね」
先輩が瞼を閉じる。ボクはそっと口付ける。
「ボクの内なる炎も、この色です」
合わさった睫を掻き分けるようにして、舌先を差し入れ愛撫する。
ぶる、とカカシさんが身震いする。
ボクの唾液に濡れた睫は、まるで泣いたあとのようだ。
「たとえ地獄の炎の色をしていても、木の葉の里にあれば、それは火の意志となります」
今度は、右の睫。
ボクの肩を掴んだ先輩の指に力がこもる。
睫を愛撫するように舌先を滑らせ、眼球を突付く。
くぅと喉のなる音とともに、脚が絡んできた。
大腿部に当たる熱に、また情動が膨れ上がる。

「すみません、我慢できません」
断りを入れてボクは腰に手を回し、まだ熔けたままのそこに指を突き入れた。
はぁ、とカカシさんが息をつく。
「あやまるな」
かすれた声が返ってくる。
「体勢を変えるから……指」
ボクが手を引くと、そのまま腕のなかで体が反転した。

背後から抱き込むようにしながら、膝を割る。
まるでねだるかのように突き出される腰に煽られ、前戯もなしに繋がった。
まだ先ほどの余韻を残した襞は柔らかく、ボクの情動を受け止め絡めとる。
抱き込んだ右手で乳首を弄り、左手で滾る熱を包み込むと、強く締め付けられた。
切なそうな吐息が聞こえるだけで、拒絶はない。それをいいことに、左手を緩く動かすと、体がくねった。
「ああ」と絶え入りそうな声に、「やめますか?」と尋ねる。
「やめ、るな、もっと、だ」
そして、テンゾウ、と小さく呟くのに、胸が締め付けられた。

そうだ。
ずいぶん、長い間、会わずにいた。
この村で再会した夜、先輩を抱いたけれど、それはボクであってボクでないボクだ。
ボクらの営みは、ほんとうに半年振りぐらいなのだ。

この任に着く前も、ボクは中期で里外の任務についていた。
出会った頃のように、会えば寸暇を惜しんで肌を重ねる、というほどではなかったが、やはり久しぶりに会った日には、一日、ベッドのなかで絡み合い睦みあうことも珍しくなかった。
そうやって、互いの無事を確かめ、生きている証を確かめてきたのだ、ボクらは。

どれだけ、不安にさせただろう。
どれだけ、さびしい思いをさせただろう。
どれだけ……我慢させただろう。

「カカシさん……」
「ん?」
「ありがとうございます」
あなたがボクを好きでいてくれたから、ボクはこうして記憶を取り戻すことができました。
言葉にして告げることのない思いをこめて、ボクは礼を言う。

そう、五代目が術をかけるその刹那、ボクは自分に強く暗示をかけた。
もし。
もしも。
もしも、先輩がボクを、「好き」と。
ボクのことを好きだと、告白してくれたら。
ボクは思い出す。
術の呪縛など、ものともせずに、思い出す。

照れ屋で、その実、臆病で純な、いとしいこのひとが、もし、告白してくれたら。

言葉など不確かで、いくらでもつくろうことができるものだ。
だが、言霊とも言うように、気持ちを込めた言葉には、魂が宿る。
先輩の魂の宿った言葉を聞けば、どんな強力な術も呪縛も、ボクは跳ね返してみせる。
そう、誓った。

先輩は、ボクに向かって「オレ、おまえが好きだよ」と。
どこか、歌うように、そう言った。
間違いなく、ボクの耳はその言葉を聞いた。だから、思い出した。

これが、勝利でなくて、何が勝利か。

腕のなかで上昇する体温と心拍。
息づく命を抱きしめる――なんて、幸せなんだろう。
「気持ち、いいですか?」
問いかけると、はぁはぁというあえぎと共に、先輩が頷く。
壊れそうなほど、きつく抱きしめ、尖った乳首をつねり、はじけそうな熱を握り込んでせき止め、ボクはひたすら先輩を貪る。

「テンゾウ」
かすれた声がボクを呼ぶ。
「なんです?」
「壊れる」
「壊しません」
「気持ちよすぎて……壊れるよ」
いとしさのあまり、思わず肩先に歯を立てていた。

ああ、と長く尾を引く先輩の声が、夜気を震わせた。