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 お婿にいった四+カカのお話
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  猩々   おまけ -18禁-
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  マラスキーノ 後日談
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  らすてぃ・ねーる-12話
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  任務に出た二人
  カカシの過去を垣間見る

  恋女   後顧   おまけ
  ストーカー被害に合うテンゾウと
  嫉妬な先輩


  九夜十日
  イタチ里抜けのとき

  百年の恵み
  長期任務の小隊長を命じられるテン
  百年の孤独-6話
  初めての遠距離恋愛なテンカカ
  たーにんぐ・ぽいんと-8話
    テンゾウの帰還

   香る珈琲、そして恋 -キリリク話-
 四代目とカカシの絆を知って、
 テンゾウは……

 【1部】 だーてぃ・まざー-4話
 【2部】 ぶらっく・るしあん-4話
 【3部】 ぶれいぶ・ぶる7話
 【Epilogue】 そして、恋

  あふろでぃーて-5話 -キリリク話-
 くるみ


  a`la carte
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  春霞-4話
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  ちぇい・べっく
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4話
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  久しぶりのカカシとの任務
  聖牛の酒-3話
  波の国任務の少しあと
  てぃままん-3話
  波の国と中忍試験の間

  月読-5話 -キリリク話-
 月読の術に倒れたカカシを心配しつつ、
 イルカ先生の存在が気になるテンゾウ

  月読 後日談


  テキーラサンライズ−19話
 ぎむれっと前日譚


   ぎむれっと-40話 -キリリク話
  かっこいいカカシと、
  惚れ直すテンゾウ
 ※途中、18禁あり
  プロローグ  本編  エピローグ



  La recommandation
 du chef
-ヤマカカな話-

  再会-Reunion-  第二部





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2008年03月07日(金)
ぎむれっと――または、ろんぐ・ぐっどばい 15) Side T

カカシ先輩の背を見送っていると、入れ違いに6人がやってくる。なかにゲンブもいた。
ハギの姿は見えない。帰宅したのだろうか? せっかく遊びに来てくれたのに、と申し訳ない気持ちになる。
6人は、倒れている男たちの両手をしっかりと包み印を結べないようにしたうえで、特殊な縄でしばりあげ布袋に押し込んでいく。
これなら、万が一にも彼らが気づいても大丈夫だろう。
本来であれば手伝うべきなのだろうが、何しろモズが張り付いている。ゲンブも目線で、早く去れ、と告げてきた。
「モズ、早駆けするから、背に捕まれ」
先輩たち二人はだいぶ、先を行っている。
「大丈夫だよ」
「いいから」
屈んだ背に、不承不承というようにモズがしがみつく。
「よし。しっかり捕まって」
子どもの少し高い体温を背に感じながら、ボクは走った。
「うわあ、すごい!」
はしゃぐモズに苦笑する。
先輩たちにはすぐ追いついたが、ボクらが追いついたのを確認すると、二人とも地を蹴った。
ボクはモズをしっかり背負いなおして、後を追う。
首に巻きつく腕の力と胴をはさむ足の力が強まり、モズが顔を肩に伏せた。
「大丈夫?」
コクコクと肩のところで小さな頭が頷く。
さすがに、常に両手を空けていることのできないボクを気遣ってくれているのか、足場の確保しやすい位置ばかりを選んでくれてはいたが。
――これは何の鍛錬だ?
こんなふうに早駆けする必要がある場面とも思えない。
絶対に先輩がたくらんだに違いない、まったくボクが何をしたと言うのだろう、などと、ぼやいていると。
「さすが、テンゾウ。なまってないね」
少し歩を緩めボクに並んだ先輩がささやいて、すっと離れていく。
――褒められた?
驚きで、思わず歩調が乱れた。
暗部の長いボクは、いまや部下を使う立場だ。任務は滞りなく遂行して当たり前、部下を褒めることこそあれ、ボク自身がだれかに褒められることなど期待したこともない。
そのボクが褒められるなんて、それも、先輩に。まるで新人時代に戻ったようでくすぐったい。
気づけば足取りも軽く張り切っている自分がいて、われながら苦笑せざるをえなかった。

村に着くと、東の守り番はモズを家まで送ると申し出てくれた。
おそらく長からそういう指示が出ているのだろう。
ボクは先輩と二人で長の家を目指すことになった。
半年振りで見る先輩は、相変わらず飄々としていながら一分の隙もない。
自覚したばかりの思慕の念が、ふわりと心に湧いてくるのを、ボクは必死で打ち消した。
今さら否定したいわけではない。ただ、今はその想いに囚われるわけにはいかないのだ。
先輩という正規の忍、つまり“よそ者“を村に入れたのは、よほどの事情があってのことだろう。
ボクの任務とも何か関係があるのかもしれない。
だから、今は。
「テンゾウ?」
並んで歩いていた――と言っても、先ほどのような早駆けでこそないが、かなりの早足ではあったのだが――先輩が、ふと立ち止まった。
「はい」
「さっき……戦闘中に」
言いかけて、いや、いい、と口をつぐんで、またスタスタと歩きだした。
――さっき? 戦闘中?
そういえば、先ほど、先輩の「拘束!」という言葉に、ボクは反射的にチャクラを練り上げていた。
が、どういうわけか両手を組み合わせていた。
そんな印は知らない。
なぜ自分がそんな行動をとったのか、ボク自身、不思議だった。
あのときは敵を拘束することが最優先だったので、自分の不審な行動は棚上げにしたのだが。
――あれは……なんだったのだろう。
「つっ」
ズキン! とコメカミが痛む。
ん? と先輩が振り返ると立ち止まり、ボクをじっとみた。
「あ、すみません」
コメカミを指先でトントンと叩きながら答えるボクを、先輩はまだ見つめている。
「行きましょう。村長が待っています」
「そうだね」
先に歩き出したボクを、先輩が追うように歩き出す。

「テンゾウ」
ボクと肩を並べて先輩が問う。
「はい」
「元気だった?」
カカシ先輩を見ると、先輩もボクを見ていた。
「はい。先輩も、お元気でしたか?」
「ん。元気だったよ」
そう言って先輩は視線を前に戻した。
何気ない会話だ。
そうしょっちゅうあることではないが、別々の任務に就いていた忍が、たまたま任務先で出会うことも、時にある。
別々の任務と思わされていて、実は、ターゲットは同じだった、などということも、もちろんある。
だから、こういう事態が珍しいわけではない。
ただ、ボクは何かほかに言うべきことがあるはずなのに、それが言えないようなもどかしさを感じていた。
それは、自覚したばかりの思慕の念とはまったく別に湧き起こってくるもので、そのことが自分でも理解不能だった。

「そこが、長の家です」
示した先、平屋ながらどっしりした構えの家には、煌々と灯りが点されていた。
案内を問うまでもなく、顔見知りの使用人がボクらを客間へと通してくれる。
主である長はすでにそこにいて、ボクは破格の扱いに改めて緊張した。
「木の葉の里の上忍、はたけカカシです。このたびは、ターゲットと応戦中、協力を得て、捕らえることができましたこと、御礼申し上げます」
先に名乗りをあげた先輩に、長が頷いた。
「わたしが、この村の長。長に就いたときから名はもちませぬので、名乗れぬことをお許しくだされ」
先輩は軽く礼をする。
「ここは、結界に守られた禁忌の場所とお見受けします。お招きいただいたのも、おそらくは異例のことと推察する次第です」
「おっしゃるとおり……ここは、抜け忍の村」
ボクは先輩の気配を伺うが、いつもと変わらない。
本心など他人に悟られる先輩ではないのだが、ボクがここにいることはどう思っているのだろう。
「噂ぐらいはお聞きになったことがあるやもしれませぬが、実在すると知っている者はごくわずか」
先輩はゆっくり頷いた。
「言うまでもないことですが、私は正規の忍です。そんなふうに村の秘密を」
「軽々しく?」
先輩の言葉尻を捕らえて、長がからかうように問い返す。
こんなふうな話し方をする長を、ボクは初めて見た。
「軽々しく口にされるはずは、ないですね。と言うことは」
長は、口元を緩めた。
「あなた様を村に迎え入れたのは、私の独断です。ですが、これは既に予言されていたこと」
「予言?」
「私どもは予言と申しておりますが、そう、お若い方にはむしろ……言い伝え、と言ったほうがしっくりきますかな」
長はじっとカカシ先輩を見詰めた。
それからボクを見る。
「いつか、東の結界に、時を超えて訪れる者あり。それは過去の災いに因縁を持つ者。またその者を追う者あり。因縁を断ち切らんとする者ならば、村に迎えるべし」
時を超えて来たのは、おそらくあの3人だろう。ならば、“因縁を断ち切らんとする者”とはカカシ先輩にほかならない。長もそう判断したから、先輩を迎え入れたのだろう。
では、ボクは?
その言い伝えのなかで、ボクはどこに位置しているのだろう。
それが、ボクの任務の鍵となっているはず。
そうでないなら、ボクがここに同席を許されるわけがない。
ボクは長の言葉を待ったが、無言のまま、視線がボクからまた先輩へと移った。