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 お婿にいった四+カカのお話
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   香る珈琲、そして恋 -キリリク話-
 四代目とカカシの絆を知って、
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 【2部】 ぶらっく・るしあん-4話
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 【Epilogue】 そして、恋

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  月読-5話 -キリリク話-
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  月読 後日談


  テキーラサンライズ−19話
 ぎむれっと前日譚


   ぎむれっと-40話 -キリリク話
  かっこいいカカシと、
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 ※途中、18禁あり
  プロローグ  本編  エピローグ



  La recommandation
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-ヤマカカな話-

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2008年02月26日(火)
ぎむれっと――または、ろんぐ・ぐっどばい 14) Side K


「え?」
と木遁の印を結んだテンゾウがオレを見た。

表情こそ変えなかったが、ひどく戸惑っているように見えた。
だがすぐに、印を組みなおす。
さすがと言うべきか、その間、1秒もなかった。
地が盛り上がり、ヤツらが体勢を崩すのを狙って、オレは跳んだ。

――木遁が発動しなかった……。

戸惑っているのはオレも同じだったが、その事実は一時棚上げだ。
ここはどこだ? とか、なぜテンゾウが? とか、すべて棚上げにしているのだ。
もうひとつやふたつ棚上げにしても、棚板が落ちることはあるまい。

ひとりが印を組む。火遁だ。森を焼かれるのは、まずい。
「水牢の術!」
影分身を繰り出し、燃え上がりかけた火ごと、3人を水牢に閉じ込めた。
3つの球体に3人のオレ。
本体のオレは右手にチャクラを集める。
殺してはいけない、生け捕りが命令だ。

「ギャ!」

水でできた球体に軽く触れると、バチという音とともに影分身が消え、球体がはじけた。
――ちょっと、強すぎたか、とオレは、次々と地に伏すヤツらをみやる。

「水に雷……ですか」
トンと背後に立ったテンゾウが、感情の伺えない声でつぶやいた。
「ま、軽い電気ショック?」
「自分の影分身ごと?」
「そのための影分身でしょ」
そこらじゅう水浸しではあるが、静寂が戻る。
ホーという梟の鳴き声が聞こえた。

「さーて。式を飛ばさないと」
「あ、待ってください、先輩」

センパイ? とオレはテンゾウを振り返った。
オレが暗部を離れて以来、テンゾウは面と向かってオレを先輩と呼ばなくなった
オレが暗にやめろと言ったからだ。
それでも任務で組んだりすると昔のクセが出て、先輩と呼ばれることもあるにはあったが。

「少し……少しだけ、待ってください、お願いします」
オレは無言でテンゾウを見る。
違和感の最たるものは、ヘッドギアをつけていないことだ。
暗部装束に、面もヘッドギアもなしのテンゾウ。
いや、面もヘッドギアも装着していないのは、何か突発的な出来事があったからとも考えられる。
「ボクの任務にも関わりがあるので、頼みます」
いつものテンゾウだ。テンゾウのはずだ。
オレは周囲を見回した。別に、第三者がいる気配もない。

おかしいだろ?
いくら任務中、それも戦闘の後とはいえ、半年振りに会う恋人に対して、その態度は。

だが、疑問は口にせず、オレは答えた。
「ん。別にいーよ」
「すみません」
テンゾウはどうやら極秘の任務に就いていたらしい。
こいつらはオレのターゲットだが、同時にテンゾウの任務ともかかわりがあるのだろう。
でなければ、ここにテンゾウがいるはずがない。

「あー。ここは、どこだ?」
とりあえず、オレは間抜けな質問をした。
「詳しい場所は告げられません」
「じゃ、今はいつだ?」
「今は……」
さらに間抜けな質問に、テンゾウが戸惑うことなく答えるところを見ると、オレが時空間忍術によってここに跳んできたことはわかっているらしい。
テンゾウの答えを信じるとすれば、オレが本来いるべき時代のいるべき時間のようだ。

村に着いた初日、オレは時空の歪みを確かめるとともに、そこに結界を張った。
そして、かつて5家族が住んでいた廃屋をつぶさに調べた。
結界内に入り、印を組むと、術は問題なく発動した。
暗部のだれが試しても開かなかった時空の歪みは、オレを難なく過去へ連れて行ってくれる。
この前とんだ時代に飛び、何も変わっていないことを確かめ、また戻ってきてから、村長と面会した。
そして時空の歪みがあること、それを利用した者がいることのみ伝えた。
もうしばらく村に滞在し調査したいと希望する。これは、“敵”を追うための口実だ。
許可が得られれば仕事がやりやすい。
長は、快くオレが実験を行うことを許可し、その間は、森への接近を村人たちに禁じると約束してくれた。
これでオレは村の人たちを万が一にも巻き込んだりする心配をせずに、仮説を試すことができる。
オレの仮説が正しければ、移動先の照準を、時代ではなく人に合わせることも可能なはず――つまり、その術を使えば、ヤツらがいつの時代にいても、たどり着ける。
ただし制限はあって、彼らが時空の歪みの近くにいるときに限られるわけだが……。そこは問題ないだろう。よほどのことがない限り、彼らはその近くに居を構えているはずだ。

オレの仮説は実証された。
ちょうど、どこかに飛ぼうとしていた3人に遭遇し戦闘となり、そのままここへ飛んできた。
そして、テンゾウと再会した……はずなのだが。
オレはテンゾウを見る。
テンゾウもオレを見る。

このテンゾウはオレの知っているテンゾウなのだろうか?
もしかしたら、同時並行している別の世界のテンゾウだったりして……。
笑えない冗談だ。
「ん〜、いつまで待てばいい?」
オレが口を開くのと、先ほどテンゾウがかばって逃がした男が姿を現すのとが同時だった。
もうひとり、子どもが一緒だ。
「モズ」
とテンゾウが言うと子どもが走ってテンゾウに飛びついた。
「トキ! 無事? 大丈夫?」
そして、オレを見て「あ」と言った。
「や、どーも」
こんな子ども、知らないぞ、と思いつつ、一応、ニッコリ笑ってやると、その子はビクンと体をすくませてテンゾウの腹の辺りに顔を埋めた。
「やめてください先輩、怯えてるじゃないですか」
この口調は、テンゾウ以外の何者でもない。
「失礼な。脅したりしてないじゃない〜」
「先輩の風体は怪しすぎるんです」
そして、テンゾウは屈みこんだ。
「どうした? モズ」
「あのひと、あのひとだよ、トキ」
「カ……彼が、どうしたんだ?」
「前に感じた気配、あのひとのだ」
テンゾウは屈んだままオレを見た。黒目の勝った大きな目が、じっと下から見上げてくる。
オレは首を傾げた。
オレの気配? オレ、そんなに気配、駄々漏れだったか?
「この子はちょっと特殊な感知能力の持ち主なんです」
「ふうん」
特殊な感知能力ね。
「トキ、長からの伝言だ。そちらの方も一緒に、長の家へ、と」
どうやらここでテンゾウはトキと呼ばれているらしい。
「こいつらは?」
テンゾウにかけたオレの言葉に、その男が答える。
「私どもの村で、しばらくお預かりしてもよろしいでしょうか?」
「普通に縛ったりしたんじゃ、逃げられるよ」
「はい。承知してます。心得のある者もおりますから」
「そ。ならいいよ」
まだテンゾウに張り付いている子どもを横目に見て、オレは男の後に従った。
額宛こそつけていないが、男の身のこなしは忍のそれだった。