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 お婿にいった四+カカのお話
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2008年01月07日(月)
ぎむれっと――または、ろんぐ・ぐっどばい 8) Side K


「テンゾウ!!」
思わず叫んでいた。
だがそのままオレは、何かに腕を引っ張られるようにその景色から遠ざかっていく。
次の瞬間、立っていたのは元の場所、ただし、明るい日差しの下だった。

「あれ、ま〜なんと」

ここが過去なのか未来なのかはわからないが、どうやら飛ばされたのだとわかる。
先ほどコピーした印から判断する限り、さほど複雑な術ではないのは明らかだ。
せいぜい、あそことここを結ぶ道を開くだけだろう。
あるいは、こういう地点がいくつかあって、それぞれに対応した印があるのかもしれないが。
術の解析は、あとで落ち着いてやればいい、とりあえず現状把握だ。
オレは森の中を移動した。
周辺の木々の様子は、ここが先ほどの村よりも過去であることを示している。
ただ、さすがにオレも木の一本一本までを正確に記憶しているわけではなかったので、これは印象だ。
ならば、やることはひとつ。長の家を探せばいい。オレがあの村で一番長く時を過ごした場所であり、一番長く接したひとがいる。
つまり、手がかりの最も多い地点、ということだ。

ここがもし、先生の生きている時代なら……。あるいは、オビトや父の……。
会いたい、せめてひと目だけでも。
そう考えてオレは首を振る。
――歴史に干渉することになりかねないからね。
先生の穏やかな声が甦る。
「クソ!」
声に出さずにはいられなかった。
こんな事態に陥った自分への苛立ち、と同時に、あいつらへの怒りが、オレのなかに渦巻く。

長の家は、同じ場所に同じようにあった。
古びた家は、記憶のなかの姿と変わらない。
だが、厩の側で石蹴りをしている子どものなかに、村長の面影を認めた。
とすると、30年と少し前……か?
オレは屋根に飛び、周囲に視線を向ける。景色の大きな変化はない。が、家々の庭にいる子どもの数は、今よりも多い。
家の裏に下り立つと、オレは裏戸から屋内に潜り込んだ。
家のなかは使用人ばかりで、主は留守のようだ。
再度、屋外に出ようとして、厨の柱にかけられた日めくりのカレンダーに気づいた。
最も単純かつ確かな手段を見落とすとは、オレも少し動揺しているのかもしれないと苦笑する。
改めて確認した日めくりは、予想どおり33年前の5月のある1日を示していた。

オレが生まれる前の時代。
――父さん……先生……
この地の続く先に、彼らがいる。
若き日の父と、おそらくはまだ少年と言っていいだろう先生がいる。
そう思うだけで、ぎりぎりと臓腑が絞られるようだ。
とっくに克服したと思っていた痛みが、まるで昨日負った傷が血を流すように鮮やかに思い出される。
――大蛇丸……。
そうだ、いまのオレならできるかもしれない。
ここで彼を殺してしまえば、テンゾウは……。
……テンゾウ……。
さっき一瞬目にした残像のような彼の姿はなんだったのだろう?
時空間移動の際に生じた、何かなのだろうが。なぜ、よりによって彼の姿など……。
過去のおまえは幸せだったのか?
大蛇丸の実験体にされ奪われたおまえのまっとうな人生を、戻してやれるのなら。
ぞわり、と体内で何かがうごめく。
それが殺気だとオレは知っていた。
走り出そうとする足を必死でとどめながら、オレは言い聞かせる。
記憶のなかの先生の声で、言い聞かせる。
――時空間忍術はね、カカシ。本来、禁忌の術なんだよ。
先生。先生も幾度となく願ったのですよね、過去を変え来るべき未来を変えたいと。
でも、それは人知を超えたことだから、思いとどまったのですよね。
だから……先生は。

目の奥に生じた熱を殺し、オレは深呼吸する。
今は感傷に浸っている場合ではないと己を叱咤する。
ほんとうなら、村長を探し出し、この村、特に子どもたちに異変が起こっていないか確かめたいところだ。
だが、それも先生言うところの「歴史への干渉」になるのかもしれない。
オレは先ほど飛ばされた場所へと戻った。
立ち入ることを禁じられている区域には、だれも来ない。
オレは地面に腰をおろし、コピーした印を思い出した。
あの印の構成は「道を開く」「物体を移動する」「目的地を示す」「道を閉じる」となっているのだろう。
「物体を移動する」と予想したのは印が瞬身の術に極めて近いことからの類推だが、間違ってはいないと思う。
「道を開く」と「閉じる」が、あの場に限定したオリジナルだとしたら、「目的地を示す」には某かの法則性がある可能性が高い。
「じゃ、ま、ダメモトでいきましょ〜か」
オレは印を組んだ。