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 お婿にいった四+カカのお話
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2007年10月04日(木)
 聖牛の酒 2


テンゾウに言われて、思い出した。
そういえば、常とは勝手の違う下忍監督任務に振り回され、すっかり失念していたが……いろいろな意味で、久しぶりなのだ。
テンゾウと会うのも、下忍選抜の直前が最後だったか?
その後、テンゾウは里外の任務に借り出された。
オレが、波の国から予定通り戻って来られれば、彼の帰還と同じぐらいのタイミングだったはずなのだ。
ところが、こちらが尋常ではなく、長引いた。
「無事だったお祝いも兼ねて」
「お祝い、エッチ?」
オレの軽口にテンゾウが口元をゆるめ、そのまま顔を近づける。
なんとなく笑みを残した表情のまま、オレたちは軽く唇を重ねた。
お久しぶり、の挨拶代わりのキス。
ドキドキしたり、かけひきめいた探りあいをしたり、そんな時期はとうに過ぎた。
それでも、オレはテンゾウの手を掴むこの瞬間、心臓をわしづかみにされるような、そんな気持ちになる。
おずおずとためらいながらオレに手を伸ばしていた大人になりかけの少年など、もうどこにもいない。

「たまってるんでしょう?」
意地悪くテンゾウが言う。
椅子から立ち上がったテンゾウに繋いだ手を引き寄せられ、オレは倒れこむ。
オレより肩幅も広く、胸板も厚い。腕も脚もオレより少しだけ太く、少しだけしっかりした筋肉に覆われている。
強くて、でも、やはりどこかに少年らしい繊細さを残していたテンゾウは、いまや、何があってもぴくりとも動じない、鋼のような男になった。
彼の声に応えて欲情するオレを、当たり前のように受け止める成熟した男――なんだか、くやしい。
勝ち負けではないのに、負けたような気分になる。
もちろん、そんな本音を気取られるような真似はしないし、今でも対峙すれば、負けるとは思わない。
それでも――なんだか、くやしい。
「せめて、ベッドに移動してよ」
くやしまぎれにクレームをつけると、「もちろん」と余裕の答が返ってきて、オレはさらにむかついた。
「カカシさん」
すねているオレを、テンゾウが呼ぶ。これだけは、昔と変わらないやさしい口調だ。
[ああ、ほら……もう体温も心拍数もあがっている]
「いちいち、指摘するんじゃな〜いよ」
「いいじゃないですか。だって、そのほうが興奮するんでしょう?」
「なんだか、すけべったらしい言い方」
ふふ、と笑ったテンゾウの手が、服の下に潜り込んでくる。
いつも乾いていて、きもちのいい手だ。触れられると、それだけで、声が出そうになる。
何度もこの手に助けられた。それよりももっとたくさん、この手に鳴かされた。
それはきっと、幸せなことだ。
「気持ち、いいですか?」
オレは応えず、テンゾウの手の感触に集中する。
「まだ、傷が残っていますね」
「それはワザとだから、いいの」
「まったく。いくら忍犬たちの目印だからと言って、やたらと自分を傷つけないでください」
仕方ないじゃない、オレはこんなふうにしか戦えないんだから。

テンゾウの手が、ヘソから下に下りてくる。
「半勃ちってところですか?」
やんわりともみしだかれて、思わず呻いてしまう。
なんだかな〜、と思う。
こんなオレが偉そうにセンセイやっていいんだろうか、とふと思う。
いや、こんなオレであってもなくても。
サスケのことがなければ、上忍師についていたのはテンゾウだったかもしれない。
九尾の力をコントロールできるのは、今の木の葉の里では彼だけなのだから。
でも、まだナルトに施されている封印は、充分にその役目を果たしていると思われていた。
まさか、こんなに早く……それが予想されていたら、局面は違っていただろう。
それでも、いまはオレが抑えなくてはならない。
封印されている九尾の力の使い方は、オレには教えられない。
それは、たとえていえば血継限界の術を伝えるようなものだからだ。
ただ、オレは多少なりとも封印術について知識があり、ナルトの状態について正確に把握できる目をもっている。
そして上層部の一部は、いざとなったらオレにナルトの処分役を果たさせようと目論んでいる。
だれが、そんなことをさせるか。
そんなことをしたら、先生の、四代目の、配慮がすべて無になってしまう。
そのうえ、サスケだ。
そもそも写輪眼の使い方もオレは自己流で身に付けてきたというのに。

「どうしました?」
感のいいテンゾウが、オレの目を覗き込んだ。
「ん、なんでもない」
視界を遮断して、オレはテンゾウの気配と与えられる感触に意識を集中する。
「カカシさんでも……てこずることがあるんですか?」
「オレにだって、できることとできないことはあるよ」
珍しく本音が口をついて出る。
テンゾウは愛撫の手は緩めずに、反対の手で俺の背を抱き寄せた。
「だったら、しばしそれは棚上げして、溜まったものを吐き出してしまったほうがいいですよ」
「溜まったものって」
思わず笑ってしまう。
「久しぶりに会えた恋人に身を任せるってのも、悪くないと思うんですが」
「そうだね」
オレは、テンゾウの肩に顔を埋める。ごくかすかに、汗の匂いがした。
テンゾウの匂いだ、と思った。思った途端、ざわと血が湧き立つ。
この匂いに、オレは欲情するのか、と、改めて思う。
草葉の匂いとも木樹の匂いとも異なる、けれど草原を渡る風のような乾いた、甘い匂い。
ああ、これは間違いなくテンゾウの匂いだ。
「テンゾウ」
「はい」
すりすりと肩になつくオレの頭を、背から移動してきたテンゾウの手が宥めるように撫でる。
昔は、こんなことをされたら「テンゾウのクセに、生意気!」なんて思ったのになぁ、と思う。
「カカシさん? 気持ちいいですか?」
「ん、気持ち……いいよ」
ふっとテンゾウが微笑んだらしい。気配だけが伝わってくる。
「昔は……」
あやすような愛撫のリズムに合わせて、テンゾウは言葉を継ぐ。
「チャクラ切れを起こすまでツッぱらかるあなたが、愛しくてなりませんでした、今は」
「……今は?」
「たまにはこうやって、ボクに素直に甘えてくれるようになって……」
照れたように、瞬時、言葉が途切れる。ためらいがちな間の後、テンゾウは言葉を継ぐ。
「嬉しいです、それに」
「それに?」
「出会った頃よりもずっと……愛しいと思います」
珍しく、オレよりもテンゾウのほうが先に熱くなったらしい。
こいつも……任務でなんかあったのかもしれない。こちらも生憎、里に戻ったばかりで、なんの情報もないことが悔やまれた。
「ね、キスして、エッチして、サッパリしたら、飲みに行こう?」
オレの言葉に、テンゾウが吹き出した。
「そういう即物的なところ、好きですよ」
言葉とともに、濃厚な口付けが降ってきた。

ねえ、だって。
余計な言い訳や説明なんか必要ないじゃない? オレたちの間に。
会えば嬉しい、会えば欲しい、そうやって互いの無事を確認して、それ以上、何を望む?
傍目にはドライに見えるかもしれないけれど、オレたちはそうやって繋がっていると思っている。
いつか、どちらかが死ぬ、その日まで、繋がっていられればいいなとオレは思う。
おまえも、そう思っていてくれてるよね。

その一刻ほど後、サッパリしたオレたちはいつもの立ち飲み屋に足を運んだ。
「らっしゃい」と、女主人が迎えてくれる。
「おや、おそろいで」
どうやら、オレたちが口開けの客だったらしい。
「なんかねー、こう、きゅぅーっとくるような、強い酒を飲みたい」
そう言ったオレに、テンゾウが「なんですか、それ」と呆れたように突っ込む。
確かにオレのリクエストは意味不明だ、しかし女主人は笑顔で問い返してきた。
「カッと燃え上がるようなのがいいですが、それとも、じんわりと熱がしみてくるようなのがいいですか?」
「……じんわり」
「ほんのり甘いのと、シャープで辛いのは?」
「ほんのり……?」
首を傾げたオレに、彼女はさらに問いを重ねた。
「じゃ、トロリと濃厚なのと、サラリと苛烈なのでは?」
「濃厚」
ニッコリ。
笑みをたたえたまま、女主人が奥に引っ込んだ。
毎度のことならが、ほんとうにこのひとはナゾだ。どこから、どんなツテを使って、こんな酒を? と思う。
テンゾウも、怪訝そうな顔をしている。
「はい、おまたせしました、そちらの兄さんも一緒で良いですか?」
テンゾウは、「あ、はい」と、暗部の新人のような返事をした。