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 お婿にいった四+カカのお話
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  月読-5話 -キリリク話-
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  月読 後日談


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 ぎむれっと前日譚


   ぎむれっと-40話 -キリリク話
  かっこいいカカシと、
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 ※途中、18禁あり
  プロローグ  本編  エピローグ



  La recommandation
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-ヤマカカな話-

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2007年09月06日(木)
たーにんぐ・ぽいんと 8)-18禁- 完結


「テンゾウのすけべ」
そう言いながらも、先輩は素直にうつ伏せた。
「ボクだけですか? 先輩だって、コレ好きでしょう?」
うるさい、とくぐもった声が聞こえる。
でも、誘うように腰を突き出してくる。
獣じみた体位で背後から繋がるとき、ボクはいつも胸が熱くなる。
こんなことを許してくれる先輩に。
我慢してつきあってくれるのではなくて、ともに欲望の渕に落ちてくれる先輩に。
快楽のときが過ぎてしまえば、あっさりと消えてしまう幻想でも、先輩がこのひとときボクのものになってくれる、そのことに歓喜する。
そして、ボクにも征服欲なんてものがあったんだなぁ、と、実感する。
もっともこんなことで先輩が征服されてくれるはずもなく、かりそめの、戯言めいた時間だということは承知のうえ。
でも、この瞬間、ボクは先輩がたまらなくいとしくて、ほかには何もいらないと思えるのだ。

身体を繋げたまま、その押し開かれた渕に触れると先輩の身体が跳ね上がり、ぎゅうと締め付けられた。
下腹に直接響くような衝撃をなんとかやりすごし、息を整える。
「これ、感じます?」
もう一度、つぅとなぞると、のけぞった先輩の銀の髪が白い首筋を隠す。
しなる背筋に浮き出る肩甲骨、そして、くぅと小さく呻く声。
こうやって、先輩の感じるところをひとつひとつ見つけていくのが、楽しい。
いちいち反応する先輩が、可愛くて仕方ない。
あとで、すけべ、だの、エロテンゾウ、だのと罵られてもかまうものか。
先輩にだけなのだから。

先輩にふられたら、きっとボクは、修行僧のように清らかな生活を送るだろう。
こんなふうにだれかを求めることなど、きっとこの先ない。
若気の至りだと言われるかもしれない。でも、だからこそわかる。
この狂気のような思慕の念は、いまこの年齢だから、なのだとしたら余計に。
この先、こんなふうにだれかを思うことなど、あるはずがない。
尊敬や情愛は持ちえても、ここまで強く希求することはないだろう。
幸いなことに先輩との関係がずっと続いたとしても、きっとボクらのありようは少しずつ変わっていくだろう。
それでも、こんなふうに求めたときがあったという記憶は、先輩とボクを強く繋いでくれるはずだ。

ポタリと汗が先輩の背に落ちた。
普段、ほとんど汗をかかない先輩の肌も、うっすらと汗ばんでいる。
しきりに首を振り、身体をくねらせているのは、限界が近い証拠だ。
痛いほどに張り詰めているだろう器官に触れただけで、解放されてしまうほどに。
少し重心を移動させれば、先輩ほどの筋力があれば片手で上体を支えて自分の手で触れることもできるのに、そうしない。
「テンゾ……」
掠れた声で、ねだる。
「もう、やだ」
甘い声で、訴える。
「もう少し……まって……」
言った途端締め付けられた。刺激に神経が焼ききれそうだ。
「ね、せんぱい……もうすこし」
ボクの動きに呼応して、先輩の動きも激しくなる。

なんて浅ましいんだろう、ボクらは。
自分の荒い息が、動物の唸り声に聞こえる。
「ああ」
こらえきれずあがった先輩の声も、獣の咆哮のようだ。
二匹の獣が番うように、ボクらは本能の声をあげ、しばらくのち果てた。

「もう、テンゾウのすけべ、エロじじい」
罵倒のセリフは、予想とはほんの少し違っていた。
「じじいじゃないですよ」
抗議すると、「じじいなみのエロさだから、いいんだもん」と返された。
「緊急事態にでもなったら、間違いなくオレはお陀仏だね」
「お陀仏って……イマドキの若者は使いません」
ふん、と言うと、先輩は向こうを向いて薄い夏がけをかぶった。
夜風が気持ちいいとはいえ、まだ暑いだろうに。
「先輩?」
声をかける。
「怒ってます?」
「……怒ってない」
「布団、かぶってると暑いですよ」
「……暑くない」
「ビール、ありますよ。キンキンに冷えたのが」
「……」
「喉、かわいたでしょう?」
あれだけ叫べば、とは言わなかった。これ以上、拗ねられても困る。
というか、何を拗ねているのだろう?
ボクがすけべだから? 毎度のことなのに。
「ビール、持ってきますね」
ベッドから降りて冷蔵庫に向かう。
缶を2本、手に戻ると、先輩はいつの間にか起き上がって、ベッドヘッドにもたれ窓の外を見ていた。
手渡すと、目は逸らせたまま、乾杯と缶を掲げる。
そう機嫌が悪いわけでもないらしい。照れているだけなのかな、と思いながら、ボクは「乾杯」と言った。
互いに、ひと口で半分ほどを飲み、同時に「ふぅ」と吐息をつき、思わず吹き出す。
「テンゾウのオヤジ度がうつったよ」
ボクを見て笑った先輩の目が、三日月みたいな形になる。

「そういえば菊香姐さんについていた禿のひとりが、テンゾウのファンになったって」
「ボクの?」
「テンゾウのことを根掘り葉掘り聞かれて、困ったよ。でね」
そう言うと、先輩は意味深な笑みを浮かべた。
「『あたしが菊香姐さんみたいに一人前になったら、ぜひ、遊びに来てください』ってさ。テンゾウが菊香姐さんに見惚れてたの、ちゃんと見てたよ」
「みと……」
「れていたでしょ?」
「はあ、まあ、そうですね」
ボクは強いて否定しなかった。
「一応、審美眼は持ち合わせているので。美しいひとを見れば、美しいと思います」
ふうん、と言いながら、先輩はグビとビールを飲む。
「でも、先輩に勝るひとは、いません」
ぶッ、と吹き出すのはやめてほしい。正直な気持ちを言ってるのだから。
「あのねぇ、そういう恥ずかしいこと言わないの」
「恥ずかしくないです」
「オレが恥ずかしいでしょ」
「そうですか」
「そうですか……って、あのねぇ……あ、そう言えば」
わざとらしく話題を変える先輩は、可愛い。
ついでに言ってやろうか、これほど可愛いひとも知りません、と。
「あのとき、あのウナギの出前持ちが、刺客だって、どうしてわかったの?」
「出前……ああ、刺客とはわかりませんでしたが」
「それにしちゃ、反応早かったじゃない」
「ああいう店は、普通、座敷まで出前持ちに運ばせませんから」
「あ、そういうのは知ってたんだ」
「ええ。潜入したこともあるんで、ひととおりの作法は叩き込まれました」
ふうん、と言って、先輩の目が探るようにボクを見る。
「ついでに言えば、先輩と出会う前、遊びで連れて行かれたことはあります」
「やったの?」
「その時は、できました」
ふうん、とまた先輩の相槌。
「でも、たぶん、次に行ったときはだめでしょうね」
「そんなのわからないじゃない」
口を尖らせる先輩に、言ってやりたい。
浮気するなと散々、釘を刺したのは、どこのだれだ?
ボクにとって、それは何よりも強い呪縛となるのがわかっているのだろうか。

「ボクは浮気しません。できれば先輩にも浮気してほしくないですけど」
先輩が、じっとボクを見る。
「先輩も男ですから。最大限譲歩して、こっちの」
そう言って、先輩に覆いかぶさり、夏がけの上から股間を掴んだ。
「浮気は許しましょう。でも」
ビクンと身体をすくませた先輩は、満月みたいなまん丸の目でボクを見る。
「……ボクの言いたいこと、わかりますね」
先輩はなぜか、素直にコクコクと頷いた。

ずいぶん後、戦地で敵の捕虜の尋問を任されたとき。
しみじみと先輩に言われた。
「あのとき、オレはテンゾウの本性を知ったね」
ボク自身が、先輩言うところの“本性”を自覚するのは、もう少し先のこと――。


<了>



Turning point
リキュールグラスにマカデミアナッツ・リキュールを注ぎ、生クリームを浮かべ、ピンに刺したグリーンゼリーを飾る。
爽やかな甘みとナッツの豊潤な香りが絶妙のバランスをかもし出す。