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 お婿にいった四+カカのお話
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  月読-5話 -キリリク話-
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  月読 後日談


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   ぎむれっと-40話 -キリリク話
  かっこいいカカシと、
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2007年06月27日(水)
カカシとテン子のど〜でもいいヒトコマ その 2)

*ちぇいべっくに登場したテン子(テンゾウの女体変化)とカカシがおりなす、まったくイミなしヤマなしオチなしのお話です。


「テーンゾ」
ファルセットで先輩が呼ぶ。何を作り声なんぞしているのか、あのひとは。

休日のボクの部屋。夕べは散々、先輩を可愛がって鳴かせたから、だらだらとベッドの上で反転している先輩を大目に見ていた。
「朝食なら、もうすぐできます」
「ん〜。そうじゃなくてぇ」
甘え声は無視、無視。
今日は先輩が珍しくトーストを食べたいと言うので、副菜もそれに合うようにボイルしたソーセージにオムレツ、トマトやカラーピーマン、ブロッコリーを加えたたっぷりのサラダを用意した。
スープは、インスタントだけどコンソメ。
「いい天気だね」
わざとらしく話題を変える先輩。
そう、いつもの和食じゃなくてトーストという時点で気付いてもよかったのだ。
「ね、散歩に行こう?」
「はい、できました」
問いかけを無視して、テーブルに皿を並べる。チンとパンが焼きあがる。
のろのろと起き上がってきた先輩は、チラとボクを見ると卓についた。
前に置かれたマグにコーヒーを注ぐ。
「では、いだきます」
「いただきます」
先輩が、にこにこしながらパンにかぶりつく。
「あのね、テンゾ」
その舌ったらずな話し方、なんとかしてください。
押し倒したいほど可愛い……じゃなくって……いや、可愛いことは可愛いんだけど、下心が透けて見えるようで怖いじゃないですか。
「い〜い、お天気だから、散……」
スタッと席を立つボクに、先輩がビクンとする。
まったく、戦闘中なら敵にクナイの切っ先を向けられてもビクつくことなどないひとが、何を、わざとらしい。
「コーヒーのお替りはいかがですか?」
コーヒーのはいったサーバーを手に、ニッコリと微笑んで問いかけると、先輩が一瞬、呆ける。
「先輩?」
あわてて目を伏せ、「いらない」と小さく答える耳が赤い。
おや……とボクは思った。同時に、ふーん、とも。
そしてしばらくの間、生の野菜や肉加工品や小麦加工品等を咀嚼する、かすかな音だけが響いた。

「散歩、でしたね?」
ボクがその話題を持ち出したのは、「ごちそうさま」と先輩が律儀に手を合わせたときだった。
「え?」と目を見開く先輩に、ボクは微笑みかける。
「いいですよ、いきましょう。ただし」
先輩が口を開く前、息を吸い込むわずかのタイミングを見切って畳み掛ける。
「先輩が女体変化してください」



「お姉ちゃんたちぃ、暇そうね。俺たちと遊びに行かない?」
軽薄そうな男に声をかけられ、先輩が首を傾げる。うわあ、こいつら、目がハートマークになってる。
「え、でも、いまアイス食べようかって……」
銀髪をクルクルした髪型(縦ロール?とか言っていたか?)にして、いま巷ではやっているという、チュニックなる薄絹を纏った先輩は壮絶に可愛くて色っぽい。
淡いグレー地にカトレアらしい華やかな花の散った生地の襟元には、やはり淡くやや渋みのかかったピンクのレース。
胸元が詰まり気味なのが過剰な色気を抑えて、むしろ清楚な雰囲気に仕上げている。
下は七分丈のやはりグレーのスパッツ(というらしい、ピッタリしたズボン)。
そこからすんなり伸びた白いすねの見事なこと。
「ね? テン子」

そう、不覚にも……ボクはテン子姿だ。

先輩と色違いの服は、黒とも見えるチャコールグレーの地に淡いピンクやブルーのトルコキキョウ。
先輩曰く、「凛としていて、テンゾウみたいでしょ?」だが、気恥ずかしいこと、このうえない。
いったいいつの間に、こんな服を買ってきていたのか、まったく気づかなかったのも、うかつだった。
いや、問題はそこではなく、なぜボクまでテン子なのか。
ボクは先輩との問答を思いだして、ため息をつきたくなる。

「だって、テンゾウ、オレだけが変化するとは言わなかったじゃない」
「先輩が、と言いましたよ、ボク。先輩も、じゃありません、先輩が、です、この場合の助詞の使いかたと言うのは」
「だって、言わなかったもん!!」
「ですから、先輩だけが、とは言いませんでしたが、文意としては」
「ほら、言わなかった!!!」
結局、妥協したのはボクだ。
はい、ボクがわるうございました、という心境だったのは言うまでもない。

寄り添ってくる先輩が、ボクの肘に腕を絡ませた。
「ね、テン子」
返事をしろと、促され、
「ええ。おねえさま」
答えながら、笑いを堪えるために腹筋に力をこめる。
ジロリと先輩が、鋭い一瞥をくれた。
だって、先輩がそう呼べって言うから……でも、笑いそうなのは仕方ないし……。

「じゃあ、おごってあげるよ」
「え、でも、最近開店したっていう……」
「ああ、アンシャン・デュラルジェのスイーツね、うん、いいセンスしてるよ、行こう行こう」
まったく、先輩の口車に乗せられやがって、何がスイーツだ、と不愉快さを隠しもしないボクを引きずるように、先輩が歩を進める。
「テン子、怖い顔、わかってるわよ、太るって言いたいんでしょ? だって、食べたかったんですもの、あそこの極上シャンパンを使ったソルベ」
途端に、前を行く二人がヒクと固まった。
そう、その店には、ちゃんとしたホンモノのシャンパンをふんだんに使った1日限定何個だったかのシャーベットがあるのだ。しかもお値段は、ランンチだったらかる〜くフレンチのフルコースが食べられるほど、高い。
「おい、おまえ、いくらもってるよ」
「いや、それぐらいはなんとかなるけどよ、その調子で行かれたら……だぁ〜、無理だよ」
「じゃ、その店出たら、速攻だな、速攻」
「だな」
内緒話も、忍のボクらには筒抜け。先輩は、ふふ〜ん、とご機嫌で鼻歌を歌っている。

「テン子、何食べる? あたしは、え〜と、ブリュット(辛口)と、ドゥミセック(やや甘口)と」
と、指を折り始めた先輩に、彼らがまたも固まる。
「セック(甘口)……あ、ロゼもあったけ、じゃ、全部で四個」
完全に足の止まったナンパヤロウ二人は、「えっと」とか「ああっと」と呻いていたかと思うと、「失礼します!!」と、脱兎の如く駆け去った。
ボクは多いに溜飲を下げ、もちろん、ソルベはボクがおごった。
それぐらいは稼いでいる。

ボクも参考までに、1つ食べた。シャンパンを飲むのとは違った感動で、思わず絶句した。
先輩は、4つを並べて、嬉しそうに食べ比べていた。まるで子どものような顔だった。

もしかしたら、うまく乗せられたのかも、と思わぬでもなかったのだが。
まあ、先輩の満足そうな顔を見ることができたので、よしとしよう。
部下を引き連れて遊郭に行くよりは、ずっとずっと安く済むのだから。