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 お婿にいった四+カカのお話
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2007年03月14日(水)
らすてぃ・ねーる 6


翌日は撤収の用意をして、村の最終見回りをした。
表向きは盗賊の生き残りがいないか。
真の目的は、変わり身によって入れ替わったのが誰なのか。
昨夜のことは、朝、手短に先輩に報告した。
先輩はもちろん、鳥面と虎面の「村には」という下りに気づいていた。

ボクらは、それぞれツーマンセルに分れ村の四方に散る。
先輩の影分身がボクに付き、本体は上忍と要のセルをつけ、ボクの分身は、中忍ふたりをつける。
これは打ち合わせどおり。

小半刻もたたず、ピィ−と呼子の鋭い音が響き、先輩の影が消えた。
ボクは東へと急ぐ。
少し遅れて北や西へ散った者の気配も、こちらに向かっている。

最初に到着したのはボクだった。
先輩は、どこかに潜んでいるらしく姿は見えなかった。

目の前には黒焦げの死体、これが昨日虎面と鳥面が「みつけた」と言っていたものだろう。
そして、死体をはさんで対峙している上忍と中忍。
上忍は、足の怪我を庇っているせいもあり、分が悪い。
「これは、あなたですか?」
上忍を糾弾する鋭い声が、空気を裂く。
「あなたは、だれですか?」

ほどなく、他の4人も到着する。
先輩はまだ、姿を表さない。
「なんだ、これは」
「何があった」
口々に、中忍ふたりが声をかける。
「ここに結界を見つけたから解除したら、死体が」
中忍二人は死体を見、要を見、それから自分たちのリーダーを見た。
じり、と彼らが要に近寄り、上忍に対峙する格好になる。

――おいおい、どうして、おまえら揃いも揃ってリーダーを疑うんだ?

「オレらは、下忍時代から組んでいた仲間だ」
「仲間を間違えたりしない」
「あんた、最初から怪しかった」

やはり、今回の任務のために集められた息の合った3人組とにわか仕立ての隊長だったのか。
元暗部のこの上忍、おそらく上忍師の経験がないのだろう。
暗部を抜けてからも、戦場を転々としてきた口かもしれない。
いまひとつ、仲良し3人組とのコミュニケーションが図れずに、不協和音を奏でていたのだろう。

果たして入れ替わりは、だれなのか……。
4人を注視する。

そのとき、かすかに鳥の囀りを聞いた。
気づいたのは、ボクら暗部と上忍。
さえずりの方向は、中忍の背後――

……と、中忍のひとりが、すばやく後ろを探り、さりげなく要の前に出た。
まるで上忍から要を庇うような格好だが……。
見ようによっては、先輩の雷切から身を守ろうとした、とも見える。
果たして無意識なのか、意識してなのか。
ボクは、その名前も知らない中忍を見た。
昨日の夜、話をしたときも、彼があまり口を開いていなかったのを思い出す。

チッチッチという音が少し大きくなる。
明らかに、その中忍の気配が揺らいだ。

――こいつ、先輩の雷切を知っている?

おかしいじゃないか。
一緒に任務に就いたこともないのに、知っているはずがない。
もちろん、知識としては知っているだろうけれど、かなり遠いあの音を聞いて反射的に“雷切”と結び付けられるのは、実際に術を目の当たりにした者だけだ。

鳥面も虎面も気づいたようだ。
しかし、動こうにも中忍3人は固まっている。
先輩は、どうするつもりなのか。

「ぐはっ」
血しぶきが上がった。

「な、あんたは!」
突き飛ばされた要がしりもちをつき、もう一人の中忍が、強張る向こう。
忍刀で、中忍の肩を切り裂いた先輩の姿があった。

「何を!」
肩を押さえ、膝をつきかける中忍を、背後から先輩が拘束した。
「お前はだれだ」
鉤爪が、顔面を掴む。

「何するんだ」
「おい、やめろ」
叫んだのは、ふたりの中忍。

鉤爪が一閃すると、そこに現れたのは、見知らぬ男だった。
はがされた組織が先輩の鉤爪にひっかかって宙を舞い、風に乗って消える。

「雷切は、囮か」
男の口から、ツゥーと血が流れ落ちる。
「これまで、か」
毒を仕込んでいたのか、ごふ、と男が血を吐いた。
「まずい、自爆するぞ」
上忍の声に、ボクらは跳躍した。中忍ふたりも、地を蹴る。
足を怪我している上忍を、木遁で空中に巻き上げたとき、ドンと爆発音が響いた。
結界を張って爆風を遮る。
ゴォと黒い煙があがり、収まったときには、忍の姿は消し炭と化していた。

「こいつ……だったのか」
「ああ」
「いつ、入れ替わっていたんだ?」
「戦闘中でしょ? たぶん、そっちの中忍かばって意識がそれたときじゃない?」
「式を握りつぶしたのも」
「おそらく」
上忍はがっくりと膝をついた。
怪我をした足が痛むのか、あるいは……。

爆発に巻き込まれ、かつて中忍だった黒焦げの死体は、跡形もなくなっていた。
ただ、ひしゃげたタグだけが、さらにひしゃげて残っていた。
上忍は、まだ熱いタグを拾い上げる。
「千早、すまない。俺が到らなかったばかりに」
要も、もう一人の中忍も、立ち尽くしている。

おとぎり千早。
名前を知ったときには、もう彼はこの世にはいなかった。

「いつ気づいた?」
「確信したのは、さっき。雷切に反応したから。もっとも、最初は彼を疑っていたんだけどね」
先輩の視線が、要に向けられた。
「でも、キミはこいつを疑っていた」
と、上忍を指す。
「だから、キミは違う、と判断した」

「どういうことだ?」
上忍が聞く。ボクも聞きたい。