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 お婿にいった四+カカのお話
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  月読-5話 -キリリク話-
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  月読 後日談


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 ぎむれっと前日譚


   ぎむれっと-40話 -キリリク話
  かっこいいカカシと、
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 ※途中、18禁あり
  プロローグ  本編  エピローグ



  La recommandation
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2007年03月09日(金)
らすてぃ・ねーる 3


キンと空気が引き裂かれるような違和を感じ、飛び起きた。
封印を破って、だれかが村に入ったのだ。
見張りを交替して眠っていたらしいカカシ先輩も、すぐ隣で臨戦態勢だ。
もちろん反対側には鳥面が、やはり背の忍刀に手をかけている。
「ここから四時半の方角です」
見張りに立っていた虎面が、スッと音もなくボクらに並ぶ。

「ひとりだね」
「はい、気配はひとりです」
「封印が、解かれた様子もないね」
「村人でしょうか?」
今回用いた封印は、場を強力に封じ込める類のものではない。
むしろひとが接触し、そこを越えたことを、ボクらに伝えるためのものだ。
だから、一般人でも普通に村に入ることができる。
ただ、忍だったら解術してから入るのが普通だ。
「盗賊の生き残りかもしれません」
ボクの言葉に、先輩が頷いた。
「どこかに隠れていた可能性はあるね。探ろう」

散、の言葉に、ボクらは散った。
村への最短距離を鳥面が、北のほうへ迂回して虎面が、南へ先輩、一番遠い村の東側に回りこんだのがボク。
こちら側は、盗賊たちが火を放ったとき風下になったのか、ほとんどの家が焼け落ち、畔も煤けている。
以前は、野生動物もいたのだろうが、今は気配もない。
包囲網を縮めるようにして、ボクらはそれぞれ村の中心近くにある庄屋へと向かう。
と、鳥面のチャクラにボクの種が反応した。
小さな村だから、距離はそう遠くない。ボクは焼けた畔を走った。

そして見たのは、ちょうど庄屋の玄関前にあたる位置で鳥面に相対している忍だった。
正規部隊が身に付けるベストを着ている。
気がつくと、虎面も狗面の先輩も、闇の中に居た。

「木の葉の暗部の方たちですね、僕は中忍のひぐらし要です」
頷くボクらに、彼は続けた。
「昼間、戦闘の気配がありました。夜になっても、盗賊たちに動きがないから、何かあったと思い探りに来たんです」
そしてボクらを見回す。
「封印はあなたたちですね。敵か味方かわからないので探ってみたところ、解かなくても村に入れそうだったので」
ふっと口を閉ざした彼は、じっとボクらを見詰めた。
「隊長はどなたですか?」
カカシ先輩が、右手を肩のあたりに上げた、と、いきなり彼が詰め寄った。
「なぜ、里から何の指示も来なかったんですか !?」

「え?」
と思わず反応したのは、先輩以外の3人だった。
「あくまでも噂の確認という指令だったから、盗賊たちが村を狙っているらしいことに気づいた4日前、指示を仰ぐ式を送ったのに、返事がない。そのうち、彼らは村に火をつけた。我々はまだ表立って動くわけにはいかないから、潜伏したまま助けられるだけの村人は逃がしたんですが……」
彼は、うなだれた。
「村の半分は、やられました」

ゴクリ、と喉が鳴った。これは、もしかして……。

「遅れて、申し訳なかった」
カカシ先輩の答えに、ボクら3人は緊張する。
彼らが送ったという式は火影様の元に届いていない。だからこそ、ボクらが出張ってきたのだ。
けれど、先輩はそのことを伏せた。それに……この口調。

『はたけカカシが、まともな話し方をするときは、要注意』

時と場合によって、注意の方向性は諸々なのだが。
今回のこれは、ある意味、超一級の危険信号だ。

――今回の任務、何か裏が?
そう悟ったボクらは、すばやく視線を周囲に投げたが、ボクら以外の気配はやはり感じない。

「盗賊たちは?」
「捕獲して、正規部隊に。捕らえられていた者も保護して、逃げた村人の元に送り届けた」
要がほっとしたように、緊張を解いた。

彼の属する小隊が潜伏していたのは、ボクらの野営地から村をはさんでちょうど反対側だった。
夕方、いくら探しても見つからなかった徴は、ちゃんとあり、そこが結界で覆われていることも明らかだった。
ボクらはまた、すばやく視線を交わす。
――やはり何か裏がある。

「戻りました。やはり昼間の戦闘は、木の葉の暗部でした」
要の声に、リーダーらしい男が顔をあげた。二十代後半ぐらいに見える細面の眼光鋭い男だが、4日の潜伏にしては憔悴した顔をしている。
「やっと……か」
むこうずねに巻かれた包帯とわずかに残る血臭で、彼が怪我をしているのがわかった。
「ちょっと、ヘマしてな。このザマだ」
「いえ、これは僕を庇って……」
要があわてて言うのを制し、彼は続けた。
「カタはついたのか。ついたんだろうな、カカシだろう? その狗面」
元暗部だったのか、どうやら先輩を知っているらしい。
とはいえ、暗部でない中忍たちがいる前で、先輩の正体を明かすのは、どうかと思う。
カカシ先輩は気にするふうもなく面を外し、「ああ」と答えた。
「なら、撤収だな」
「ま、夜が明けてからでいいでしょ」
「そうだな」
頷いた先輩は、鳥面と虎面を振り返った。
「あっち撤収してこっちに合流。あ、そうそう、もう一度、村、見回ってきて。よろしく〜」
ボクらの荷物を取って来い、と先輩は言っているのだ。
普段だったら、あ〜、また、隊長楽しようとしてる、などと軽口を叩く二人も無言で消える。
ボクは他の中忍に悟られないようにしつつも、密かに周囲を警戒した。

「おまえら、もういいぞ、休んで。俺が起きているから」
はい、と3人がその場を離れる。要がチラッとボクを見たが、何も言わず消えた。
そういえば、他のふたりの中忍は名乗らなかった。目の前の上忍は先輩の知り合いだから、今さら名乗る必要もないのだろうけれど。
小さな違和。別に、名乗るのが礼儀というわけでもないのだが。

「久しぶりだな、カカシ」
「そうだね〜3年ぶり?」
先輩は上忍の隣りに腰を降ろし、ボクにも座れと手を振る。一見、いつもと変わらない。
上忍は、その場に残るボクを見た。
「そいつは?」
「いいの、こいつは」
鈎爪やプロテクターをはずしながら、先輩が答える。
意味不明なやりとりだ。先輩と余程親しかったのだろうか。
「いい? 部下だから?」
先輩は「うん」などと答えている。
上忍は一瞬、目を見張り、それからくっくっと笑い出した。
「なんだ、そういう趣味に目覚めたのか?」
「そういうわけじゃないよ。でも、まあ、ここはほら、まだ100%安全とは言えないから」
「護衛は必要か?」
「そう、無防備になるしね」

なんだか。
すごく。
……ムカツク、というのはこういう感情を指すのか、とボクは思った。

この、親しいというよりは無遠慮に馴れ馴れしい上忍の態度も、それを受け入れている先輩も。
できることなら、先輩を引きずってでも、ここを立ち去りたい。
できないなら、一発殴って立ち去りたい……殴るのは、やはり上忍のほうか?
けれど、ボクはそこに留まる。
今は任務中。どんなにムカついても、これは先輩の作戦の一部かもしれない。
だから、ボクは気持ちを切り替える。無理やりにでも。
先輩に座れと指示された後、去れとは言われなかった。そのことに意味がある。
ムカムカしながらも、忘れていなかった。

――何か裏がある。

「なら……こいつの目は気になるが、それも趣向か」
上忍は呟くと、先輩の肩を抱き寄せた。