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 お婿にいった四+カカのお話
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  月読-5話 -キリリク話-
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  月読 後日談


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 ぎむれっと前日譚


   ぎむれっと-40話 -キリリク話
  かっこいいカカシと、
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 ※途中、18禁あり
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2007年02月21日(水)
ぱすてぃす  <前編>

*「びとぅぃーん・ざ・しーつ」の少し後

「な、なんでお前がここに?」
敵忍のリーダーと思しき忍の気配が揺れる。
「何? オレがここにいるの、意外? 甘いね〜。忍は裏の裏を読め、ってね」
印を組み始めた相手の手元を、カカシの紅蓮の目が見つめる。
――この岩隠れの術、覚えておきたかったんだよね。なんたって、オビトのカタキだし。
呟きながら、相手の手元とほとんど同じ速度で印を組む。
「土と……」
相手が術を発動するより、コンマ3秒早く、カカシの術が発動した。
「え」という顔の敵忍が、岩の間に沈んでいく。
「印を組む速さが違ったって発動するまでの時間で、追いつけるの。いかに正確に印を組むか、っていうのと、スタミナ? ま、オレは頭抜けてスタミナがあるほうじゃないけど、あんたよりは上ってことでしょ?」
それに、とカカシは声には出さず胸の内で呟く。
――部下を置き去りにして、自分だけ助かろうなんてヤツ……オレが許せるとでも思ってる?
その部下たちは、カカシの部隊の優秀な暗部、とくに木遁使いの若手によって、すでに拘束されているだろう。
だいたい彼らは、忍ですらない。ちょっと運動神経のいい一般人の子どもだ。彼らをそれらしく短期間で訓練し、今回の水面下で行われている諜報合戦に、囮として投入したのだ。
もし、真っ向からぶつかって殺しでもしたら、戦場ではないだけにやっかいなことになる可能性もあった。
場合によっては忍が一般人を攻撃したということになり、国家間の政治問題に発展しかねない。
岩隠れはむしろそれを狙っていた、というわけだ。巻き込まれて死んでしまう子どもも当然いるのに、そんなことには頓着せずに。
「エゲツないよね〜」
カカシはトンと崩れた岩を蹴った。

「他のみんなは?」
「先に里に戻ってます、子どもたちを担いで。分隊長3人は忍でしたので、死なない程度に痛めつけて拘束しました。尋問部隊が間もなく身柄を引き取りに来るそうです」
ほんとうにこの部下のやることには、ソツがない。
テンゾウはきっと遠からず、部隊長を任されるようになるだろうとカカシは思った。状況判断の的確さ、速さを考えると、任務によっては分隊を束ねる隊長も務まるだろうと思わせる。
「先ほど、式が届きました。極秘に岩隠れの上とは連絡をとったようです。あの子たちには記憶を封じる術を三代目がかけて返す、とか。もちろん警備に正規部隊をつけて」
部下の報告にカカシは頷いた。
「ま、子どもが絡んだ場合は三代目に預けておけば間違いないから」
「でも、あのなかの何人かは忍になるかもしれませんね」
テンゾウの言葉にカカシは首を傾げた。なぜか、テンゾウはわずかに眉根を寄せた。
「忍術も体術も使えない子どもが、ですよ。体力と気力だけで、ボクらに抵抗していたんですから。岩隠れには、アカデミー制度がありませんから、きっと勧誘されますよ、彼ら」
「そう……かもしれないね」
いつかまた、成長したあの子のだれかと、敵として合間見えるのだろうか。
あるいは、味方として共闘するのだろうか。

ヒュンヒュンと風を切って移動する二人の気配が、重く沈む。
「えっと……そういえば、南のほうの国に一般人が自分の能力を競う大会があったね」
「競技会ですか? ボクは知りませんが」
「そう? オレ、長期で南に行ったことあるから」
「先輩は、北にも行かれていたでしょう?」
「そうだね〜。あっちこっち行ってるね。でね、それは、走るの早いひとだけ集めて、競争したりとかするの。前にその記録を見たんだけど、ひとつの競技に関する限り、一般人でも下忍に近い能力もってるのも、ずいぶんいたよ」
「え? 一般人が?」
「うん。 ま、足が速いだけ、とか、跳ぶのが高いだけ、とか。それ『だけ』なんだけど。もちろん、歩いて木に登ったりなんかは、できないわけ。それはチャクラを練ることができて、さらにコントロ−ルすることが条件でしょ?」
「まぁ、そうですね」
「でも、走る事に関してとか、深く潜ることに関してとか、あと特別な道具を使ってうんと高く跳ぶとか。すごく重いものを持ち上げるとか」
「重い物を? そんなのがあるんですか?」
ふっと沈黙が流れる。相手が何を連想したのかがわかり、互いに噴き出した。
「はは……だめでしょ。そういう連想は。秋道家のあの術は、チャクラによるものなんだから」
「ってか、先輩。そこで固有名詞出しちゃ、それこそだめです」
「はいはい、閑話休題。とにかく、そういう『何か』に関しては、下忍なみなの。場合によっちゃ、下忍より上? そういう記録が、いっぱいあった」
「チャクラも使わない、一般人が? それは、凄いですね」
そんな雑談を交わすうちに、里に到着した。

報告を済ませ、部屋に戻る前に暗部の詰め所を覗き、それから更衣室でシャワーを浴び、正規部隊の任務服に着替えたところで、カカシはテンゾウに捕まった。
「飲みに行きません? ボク、飲みたい気分なんです」
――オレのこと、待ってたの?
そう尋ねたい気持ちを抑えて、カカシは通路に小さく開いた明り取りの窓を見た。
「まだ、昼……だよ?」
「明日、待機ですよね?」
「うん」
じゃ、いいですね、と、強引な部下はカカシの手を引いて、歩きだす。

先日、彼の出自に絡む任務で初めてツーマンセルを組んだ。
そして……自分は、彼に惚れたのだ。いや、惚れている自分を思い知らされた。
たぶん……自信はないのだが、たぶん、彼も、憎からず思っていてくれている……たぶん、だけど。
翌日も散々イチャイチャしたから、間違ってはいないと思うけれど。
身体に溺れているだけかもしれない、とも思う。それならそれでもいいと、カカシは思っていた。
飽きさせなければいいだけの話だ。ずっと溺れさせてやる、と密かに不穏なことを考えているのは、後輩には内緒だ。

でもその後、どんな顔をしていいのか、カカシはわからなくなった。
任務のときはいい。任務だから。自分も相手も任務モードで、いつものとおり。
そうでないときが困る。
だから、あれから10日ほどがたち、その間に、1日、2日で終わる任務を一緒に2回こなしたのに、プライベートでは会っていない。
それまでは普通に行っていた外メシにも誘えないでいるていたらく。
――オレって、こんなに純情ちゃんだったかしら?
思わず頭を抱えるカカシだった。