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2007年02月17日(土)
びとぅぃーん・ざ・しーつ 9)


「うち、客用の布団なんてなんから、一緒でいいよね」
そう言いながら、ベッドに潜り込む。
「テンゾウは、まだ起きてる?」
眠いと意識していたわけではなかったが、さすがに疲れてはいた。歯も磨いてしまったことだ。
「ボクも、やすみます」
「そ。じゃ、おいで」
ベッドは比較的ゆったりしていて、野営地で雑魚寝するのと比べれば、ずっと余裕もあった。
任務内容によっては、二人してマントに包まって木の根に座ったまま仮眠をとることなど当たり前だ。
そういうのに慣れていたからだろう、同衾するという意識は、まったくなかったし、カカシ先輩の話し方も、任務のときと同じ、ごく当たり前のそれだった。

「失礼します」
掛け布団の端を持ち上げて、身体を滑り込ませた。
先輩は仰向けより、やや向こう側――壁を向いた格好でいる。ボクは、それに背を向ける格好で落ち着いた。
身体は触れていないが、互いの体温が少しずつ布団の隙間を暖めていく。
身を横たえた途端に疲労を感じた。けれど眼を閉じると、自分が屠った相手が浮かんでくる。若木の緑に散った鮮血がまぶたの裏に甦る。
まるで、初めて任務でヒトを殺したときのようだった。
違うのは自分の身体が震えていないことぐらいで、あとはまったく一緒だ。木遁で拘束し、首の頚動脈を掻き切るまでの一瞬が、コマ送りのように脳裏に焼きついている。
眠いはずなのに眠りとは程遠く、眼を開く。
灯りを消した室内はカーテン越しに差し込む月光のせいで、まるで水の底にいるかのようだった。
やはりボクは、今回の任務に我が身の出自に関わる屈託をかなり強く意識していたのだと、改めて気づく。
冷静に、私情を交えず、と自分に言い聞かせ――つまりは、言い聞かせなければ心が乱れると思ったのだ。
人の心は、すっぱり割り切れるものではない。
自分では気持ちの整理がついていると思っていても、うっかり見過ごしてしまったがために部屋の隅に溜まる綿ぼこリのように、何かが溜まっていくのかもしれない。

「テンゾウ?」
呼びかけに首だけ巡らせると、カカシ先輩がこちらを見ていた。
ボクは身を反転させ、先輩のほうを向く。
「すみません。やはり、もう少し起きています」
帰る、という選択肢は、そのときなぜか思いつかなかった。
「まだ眠くない?」
「ええ」
答えた途端――視界が暗くなった。
「だめだよ。オレが寒いでしょ?」

あまりに唐突で、先輩に抱きこまれたのだと気づくのに、少し時間がかかった。
え? と思った途端、さらにギュッと頭を抱え込まれ、先輩の肩口にぎゅうぎゅうと押さえ付けられる。
髪の毛にくすぐられる首筋が、くすぐったい。
「だーめだよ。テンゾ」
からかうときと同じ口調のまま、ずっとひそめた声が耳元で聞こえた。
「眠くなくても……眠らなくちゃ」
子どものように後頭部を撫でられる感触に、ふっと気が緩んだ。
「そうそう……その調子」
それまで、ぴったりと体側につけていた腕が、急に邪魔になる。下になっている右腕は先輩の胴周りのあたりから、そして上になっている左手はボクの頭を抱きこんでいる先輩の脇の下を通る形で、背に回した。
互いの距離が、さらに縮まり、ボクたちはやや不自然な態勢ながら抱き合う格好になった。

「先輩」
「何?」
「あの……頭、離してください」
「……」
「起きませんから。それに」
「……」
「髪が、あの……えっと……少し、息苦しいので」
ふっと拘束が緩む。息を吐いて仰け反るようにすると、鼻先が触れ合いそうなほど近くに先輩の顔があった。
色違いの眼が、ボクを覗き込んでいる。
こんなに近くで写輪眼を見たのは初めてだ。紅蓮の炎のような眼に、ボクは我知らず見入ってしまっていた。