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 お婿にいった四+カカのお話
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2007年02月05日(月)
びとぅぃーん・ざ・しーつ 5)


「ごちそうさまでした」
けっこうな量はあったが、味付けはあっさり上品で、先輩と二人で食べれば、そう多いというものでもなかった。
こう見えて、激務だから忍の大半は大食漢だ。先輩もボクも例外ではない。
任務中で食料の捕獲がままならいときは、兵糧丸でしのいだり、携帯食でつないだりもするし、水だけで半月やそこらは生き延びることもできる。
その場の状況にあわせて臨機応変というのが、ボクたちだ。
「この重箱……返すんですか?」
「え? いや。返さないよ。重箱も込みだから」
こんな重箱、あっても使うことなんかないなぁと思いながら、改めて眺める。
うわ、螺鈿細工まで施されてるよ。すげ。
「握り飯でもつめて、ピクニックにでも行きましょうか」
冗談のつもりで言うと、寝転がったまま先輩が笑った。
「いいね〜。オレ、具は鮭と梅干がいいな」
「え? ボクがつくるんですか?」
「え? テンゾウが作ってくれるんじゃないの?」
こんなふうに意味のあるようなないような会話をダラダラと交わす午後。
ボクは自分が生きていることを実感する。

そんな平和で満ち足りた時間は、同僚のノックの音で壊れた。
「あ、じゃ、オレ帰るね。またね、テンゾウ」
先輩はそう言うと、床に落ちたままだった本を拾い、ヒョイと出窓から出て行った。
ボクが、一言も発するまもないすばやさだった。
ドアを開けるとそこにポッチャリ系同僚のヒガタと、もう一人、イナダがいた。
それぞれ、手に惣菜屋の包みと酒瓶を提げている。
「俺たちもこれから待機だからさ。一杯やろうと思って」
いいか? と言う仕草が、先ほどのカカシ先輩を思い出させた。
「ああ」
曖昧に返事をすると、二人は顔を見合わせ、それでも部屋にあがった。
暗部のなかでも浮いている自覚のあるボクが、比較的親しくしているのがこの二人だ。
二人とも、ボクの出自を知っていて、なおかつ、こだわりをもっていない。見かけによらず繊細なヒガタと、よく言えばおおらか、つまり大雑把なイナダは、たぶん今回のボクの任務の内容を知っていて、それでこうして尋ねてきてくれたのだろうと予想がついた。

「あー、なんだよ、コレ。なんで『花散里』のご膳がぁ」
ヒガタの声にしまったと思っても遅い。
「なんだよ、おまえ。なんで、ひとりでこんなもの……てかさ。なんで手に入れられたんだよ。ツテないとダメなのに」
どどーん、と低くなった恨みがましい声でヒガタが迫ってくる。
「もういい。せっかく、おまえのために食堂の親父さんに頼んだのに。俺が全部食ってやる」
「あ、ご、ごめん」
タン、タン、タンと提げ袋から取り出した惣菜を並べると、ヒガタは早速食べ始めた。
「おいおい。おまえ、それ」
声をかけたイナダは、ため息をつくと、ボクを振り返って苦笑した。
ボクも苦笑するしかなかった。

「でもさ、ほんとになんで?」
惣菜のあらかたを一人で片付けたヒガタが、ようやくボクに声をかけたのは小半時もしてからだ。
指さす先には螺鈿細工も見事な黒塗り重。
「うん。ちょっと……知り合いが」
まさか、ここでカカシ先輩の名を出すわけにもいかない。
「任務かなんかで知り合ったんだろ?」
ヒガタほど関心のないイナダはそう言い放つ。
「いいじゃないか。無事、任務を終えて帰ってきたんだから」
腹がくちくなると、さほど腹も立たないのか、ヒガタも「そうだな」と言うと、すっかりぬるくなったビールの缶に手を伸ばした。
「そういえばさ」
ぐびり、とヒガタの喉が鳴る。
「上忍がひとり、行方不明だってよ。カカシ先輩とは正規部隊で、よく組んでいたらしいから、また、口さがないヤツラが、はたけカカシ死神説を蒸し返してたぞ」
ドクン、と心音がはねあがった。