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 お婿にいった四+カカのお話
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   ぎむれっと-40話 -キリリク話
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2007年02月02日(金)
びとぅぃーん・ざ・しーつ 2)


「うむ。ご苦労じゃった」
報告をすませたボクたちに、火影さまは頷く。
いつもの任務報告と、なんら変わらない。
「明日、明後日は、待機じゃ」
暗部で言うところの“待機”とは、実質上の休暇だった。ただ、何かことが起これば真っ先に召集がかかるので、常に連絡が取れるようにしておく必要はあるが。
カカシ先輩とボクは礼をして、火影室を後にした。
「じゃあね。お疲れ」
そう言うと先輩は、ふっと掻き消えるようにいなくなった。
待機と聞いて、きっと遊郭にでもしけこむことにしたのだろうと思いながら、ボクは暗部の詰め所に顔を出す。ここは、里内警備にあたる暗部が交替で詰めていて、里内に異変があれば真っ先に報告の行く場所でもある。
なんの異変も起きていないことを確認しがてら少し雑談を交わす。
「おー。お帰り。里外任務から戻ったんだろ? 俺もさっき戻ったとこなんだ。飲みに行こうよ」
「いや。今日はだいぶチャクラを消耗したから余力がない」
そう言えば一番無難に断ることができる。
「ふうん。そっか」
別の相手を探すためだろう、室内を見回す同僚から離れ、ボクは部屋に向かう。
自分の出自に関する秘密を持ち出そうとした同胞を暗殺する、などという任務の後、脳天気に騒ぐ気にはなれなかった。

どうしても、思ってしまう。自分が生き残っていなければ、あの忍も罪を犯さずにすんだんじゃないか、と。
この力は里のために使うと決めているけれど、そんなボクの意志とは関係なく、秘密を探ろうとする輩は現れる。
もちろん……ボクを助けようと必死になり、関わってくれた多くのひとがいる。そのひとたちの想いを無にしないためにも、ボクは里に貢献したいと思っている。けれど、同時に屈託も抱えている。
なぜ、ボクはボク自身の過去をすっかり忘れているのだろうか。
ボクに家族はいたのだろうか。いたとしたら、彼らはどうしているのか。
ボクたち実験体が見つかったときには、ほとんどが死んでいたというから、ボクだってあのとき死んでいてもおかしくなかった。そのボクを生かしてくれたのは、この里の医療技術だ。
そのことに感謝はしている。あのとき死んでしまっていればよかった、と思うほど、厭世的にはなれない。生きているからこそ、咲く花実もあると思っている。
けれど、自分の人生は歪められたのだという思いを捨てることはできない。
ならば、ボクは不幸なのか? 意に添わぬ人生を歩まされているのか、と問えば、否と答が返ってくる。
どこまでいっても、アンビバレンツだ。

カカシ先輩は、もちろんボクとは違う。抱える過去も、屈託も違うのだろう、と思う。
でも、どこかでアンビバレンツを抱えているように思えた。
今の自分を否定しているわけでもなく、世を拗ねているわけでもなく、でも、どこかで”否応なく生かされている自分”を自覚している。だから、ボクはあのひとの思考をトレースできたのだと思っている。
どういう過去があのひとにあるのかは知らないけれど、彼は常に、仲間を死なせないことを第一に考える。戦闘中なら、まず敵を倒すことを第一とするけれど、第二は自分の身を守ることではなく一緒に動いている仲間が敵忍に狙われていないかどうかだった。
通常、というか、当たり前のこととして、連携で動いていても、まず人間として働く本能は保身だ。自分に向かって武器が飛んできたり、術をかけられそうになったりすれば、当然のことだがよける。
けれど先輩は敵の攻撃が仲間に向かっていないかどうか、避けたとき余波を被る仲間がいないかを確かめたうえで、自分の動き方を決める。
もちろん、カカシ先輩ほどの力と速さと、相手の術や力量を見極める力があるからできる技ではある。
先輩もまた、写輪眼という類稀なる能力をその身に備えている以上、自分の身が敵の手に落ちることは、味方の忍の一人や二人では補えない多大な被害を里にもたらすことはわきまえている。

だから先輩は、死んでもいいとは思っていない。
けれど、死なない程度に傷を負うことには、まったく躊躇しない。
自己犠牲というのとも違う、かといって博愛精神というのでもない、独特の立ち位置で、戦っている。
そんな先輩の負う傷が少しでも減るように、できれば傷つくことなどないように、というのが、ボクの想いだ。
だから今回、ボクに関わる任務で先輩が怪我をせずにすんで、とてもほっとしていた。