玉きはる 宇智の大野に 馬並(な)めて 朝踏ますらむ その草深野
宇智の野に馬を揃えて、今朝は草深いその野を踏みしめていらっしゃることだ。
3の長歌に付属した反歌です。 長歌には反歌がつきものだとは、いつごろからのしきたりなのでしょうか。 反歌は、長歌で詠った事柄の特に強調したい部分を取り上げて、あらためて短歌に詠ったもののことです。 これも一つの形式として成立しているので、それはそれでいいのですが、反歌という名称が何か長歌の内容と違うことを言いたいのかと、勘違いしていたのは私だけでしょうか。
閑話休題。 天皇が狩りに出るわけですから、そこには廷臣以下武官がずらりと勢ぞろいして、さぞ壮観だったことでしょう。 そういうビジュアルを想起させる内容だと気がつけば、もうしめたものです。 作者の意図をちゃんと汲み取れていますから(笑)
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