ハナコ。


幸せになれないから。
昨日はいつもの休日で、
もう本当に、一種の習慣のように、
アキオが来た。

まともに暖房器具もないあたしの部屋で、
ただ何をすることもなく、2人でボーッとした。

ピザを食べた。
あたしのオゴリだ。
ガソリンを入れたら、見事に財布の中が空になったそうだ。

途中、ホットカーペットの電気をつけて、
そのうえに毛布を被せて、
コタツみたいにして2人で入った。

ざぁざぁと、耳障りな壊れたテレビ。

本当にただ、何をすることもなく、
2人で毛布に包まった。


ただそこで、
そこでどちらかが発情することもなく、
静かな静かな部屋の中で、
とりとめもない会話をした。


それでもいいと、あたしは思った。
このまま時が止まってしまえばいいのにと、あたしは思った。

たぶん、あたしたちは幸せになれないから。
2006年11月21日(火)

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