カゼノトオリミチ
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春はカーテンの すそ ひるがえし 駆け足ですぎてゆく
目覚め ざわめく 草木のさわぎを たたえるように 高く広がる 青空
そんなに そんなに 急がなくても いいのに
なのにクルクル 八重桜の花びらたちは
風を合図に 皆で散りゆく
でもね さみしくないよと となりのヤマブキが 揺れてささやいた
もう少しで夏が はじまるのだからね
そういえば出掛けに 百合の茎が ぐんと 伸びていた
校舎のむこうで チラチラと 風におよぐ こいのぼり
でもなんでだろ やっぱり やっぱり さみしいよ
春が行くときは ココロがカランと 音をたてるようだよ
natu
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