仮眠 - 2006年06月06日(火) 電車の中で睡魔に襲われた。 ことんと首が傾いて、隣の男の人の肩にあたった。 無言の会釈で謝ったら、無言の笑顔で返してくれた。 しばらくしてまたことんとなってしまって、また謝ったら、「いいですよ」と寄りかかりやすいように肩を貸してくれた。 私の座高にちょうどいい高さで、細身のその体は逢いたい誰かを思いださせてくれた。 また無言で「ではお言葉に甘えて」と目で語り、眠さとだるさでどろどろになった頭部をその肩にみたびことりと預けた。 りできたら最高なんだけどなと、吊革に捕まって横から後ろからぎゅうぎゅう押されながら、立ち位置を確保するのも精一杯な通勤電車の中の妄想。
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