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■ 毎日まいにち
うちに飾ってある人形は全部対になっていて、そのバランスや向きを気にしていた。 一番気にしていたのは、彼と自分に見立てた人形。ちいさい小さい、いまあちこちのかわいい雑貨やさんで売っている人形。毛糸の。 災いを吸い取ってくれるという人形。 私は彼の災いをとってほしくて、幸せになってほしくて、そしてできれば一緒に幸せになりたいと願いそれを購入した。
その人形を、昨日むちゃくちゃに壊した。 泣きながら。 ひどい様子で。
どこかにぶつけないとやりきれない思いは罪だ。 ぶつけられたものたちは「ひどいなあ」と本当に思うだろうにね。
いま、部屋にある人形はみな私自身だけ。 誰か、は存在しない。 ひどく悲しく、さみしく、だけどなぜか どこか 抜けていく感覚。
手放すことがそういうことだなんて、はじめてしったかもしれない。
しんしんと、しんしんと。 自分と向き合うことを 涙を流しそうになりながら。 思い出になるのはあっという間。 手放したくないと願った日々もあっという間。
2007年02月19日(月)
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