連休の合間のぽっかりとした出勤。 黄砂注意報が出るほどの黄砂の舞いよう。 同僚が窓外が黄色くけむって見える様子におののいていた。 杉の花粉も終息して来たと思ったら黄砂ですか。 杉花粉より黄砂のほうが自分の体には悪い影響が出る。かゆいし、目がただれるようになるのだ。 あれはチェルノブイリの事故の頃の話だったか ある人がヨーロッパを車で旅をしていたところ、 杜から煙のようなものがもくもくと立ちのぼっていて あれは何かと尋ねたところ、チェルノブイリの事故以降杜の木々が危機を感じて種の保存のために異常なほどの花粉を出していたのだった。 植物は切実で繊細で的確でまったく賢い…とその時思った。 今は植物だけでない地球のすべてのものたちがそれぞれに呼応しているように思う。 地面の上、海の中、空の上 世界ではまたややこしい事件が起きている。 問題はもうそんなところにはないのに。 帰りの電車の中 同じシート すこし間を開けたところに泥酔のおじさん まだ明るいのに泥のように眠っている。 おじさん無事に家まで帰れるように。 ロザリオを祈りながら おじさんのこともお願いしといた。大丈夫 …。
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