ほの青い空に三日月 今夜はそんな宵のはず。 大寒なのに南風が吹いている。夕闇が濃くなるほどに嵐の前のような吹きっぷり。 何かメッセージが隠れていそうな特急便の風。 どきどき…
「細野晴臣分福茶釜」 著者 細野 晴臣著 鈴木 惣一朗聞き手 還暦を超えた細野さんと音楽仲間の鈴木さんの人生問答。 エピローグで細野さんが語ってることが衝撃。 六十を超えて、それまでと全く違ったモードに入っている…と細野さん。 「固まったと思ってても、やっぱり何かが変わるんだよ…」 そんな境地に達することができるというのは羨ましい。
ごくたまに、同僚たちの中のひとりが小さなプレゼントをくれることがある。 記念日でも誕生日でもないのに。 立ち寄った店の中でふと見かけたものがわたしのイメージを喚起させたという。 たとえば小さめのマグカップ。砂漠に駱駝が佇んでいて淡い青の空には三日月が浮かんでいる…そんなデザインのカップ。カップに触れながらわたしのイメージはやはり「静」なんだろうなと思ったり。 昨日プレゼントされたのは小さなヘアクリップ。 薄紫色の花がデザインされている。 わたしのイメージに重なったのだそうで、頂いてすぐにちゃっかり髪に留めているわたしを観てうれしそうにしている。 なんという奇特な人々だろう。 彼女たちの日常のイメージにふとわたしなどを思い起こしてくれるだけでもうれしいのに… そんな突然の贈り物の翌日の今日の宵の空 あのマグカップのような三日月の空 偶然の贈り物と ロイヤルブルーの空とクリーム色の月が優しく重なる… 帰りの駅のホーム 同僚が夜空を仰いでわたしに説明してくれるその空の色。 暖かな風… 少しずつ春の色がぽちぽち… だれかがひそひそ… 春ってそんな感じだ。 そうだった…少女の頃の春ってそんな感じだった… ひそひそと楽しげな内緒話のように 春はそこまで来ている…
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