はぐれ雲日記
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2004年11月23日(火) アル中の正ちゃん

正ちゃん(仮名)は今年48才になる。 以前住んでたところの酒屋の御用聞きだった。
グループサウンズ華やかなりしころ、芸能界にいてけっこう売れたグループにいたらしいが
ある日、芸能界が虚しくなって酒屋の小僧になったという。
「ほんとかな〜ほんとかな〜」と思っていたが最近のナツメロ番組でちょこっと顔だしたり
していたので芸能界にいたのは本当だったんだな〜と思った。
ところで正ちゃんは自他ともに認めるアル中なのだ。
大分前、酔っ払って団地の2階の階段の手すりに足をかけて「死んでやる〜!死なせてくれ〜!
父ちゃんとかぁちゃんのところに行く〜」と早朝から大声でわめきちらした。
うちのすぐ上のこととてびっくりして階段を駆け上り、「しっかりしてよ」と肩に手をかけたら
なんと手のひらにゲロがビチャリとひっついてしまった。
あわてた私は、背中をさするふりをしながら「しっかりしてよぉー」と言いつつ
そのゲロを正ちゃんの背中にゴシゴシとなすりつけた・・・。 記憶がある。
2回目は、泥酔して近所の公園で死にかけていた。その時はパトカーを呼んだ。

つい先日、近所の病院の待合室で正ちゃんとばったり会った。
酒は小学生の時から大すきだったと言うので少しびっくりした。
兄貴と、新宿のテアトル座に映画を見に連れてってくれたその帰り、三平食堂でお子様ランチと
中ジョッキを飲むのがうまくてうまくてねー。たまらなくうまくってねえ〜。
と顔をほころばせながら話してくれた。
それから、学校を出てからは浴びるように飲んで、飲んで、飲みまくって・・・。
病院の入退院の繰りかえしだとも・・・。
普段は真面目できちんとして、気立ても良くって。そう、頭もいい! それが、酒が入るとどうにも止まらない。

本人の人格とか意思とか関係なく、病気が勝手に一人歩きしてしまう・・・。
アル中って病気、そんな感じを受けた。


鈍角 |MAIL

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