歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2009年06月08日(月) 既に中国産野菜は安全なの?

既に中国産野菜は安全なの?

先日、何気なく見ていたこのニュース。以下、このニュースの引用です。

中国産野菜の輸入が今年3月、06年8月以来2年7カ月ぶりに前年同月比で増加に転じたことが、農林水産省がまとめた輸入検査実績(速報値)でわかった。3月は10%増、4月は5%増と2カ月連続で増え、回復傾向が鮮明になっている。残留農薬の規制強化や中国製冷凍ギョーザによる農薬中毒事件の影響で減少傾向をたどってきたが、景気悪化などを背景に、安価な食材として需要が再び高まっているようだ。

3月の検査実績は2万7867トン、4月は3万910トンだった。厚生労働省は06年5月、食品への残留基準を設ける農薬を限定し、それ以外には一律0.01ppmという厳しい基準を課す「ポジティブリスト制」を導入。その影響で中国産野菜の輸入は同年9月から減り始め、08年1月30日に発覚したギョーザ事件も加わって、同年2〜5月は32〜50%の落ち込みを見せた。

しかし、昨年秋以降の世界的な景気悪化で消費が低迷し、外食産業や食品メーカーもコスト削減のため安価な食材の調達を重視する傾向を強めている。果実・野菜輸入大手のローヤル(京都市)は「ギョーザ事件を契機に中国もトレーサビリティー(生産流通履歴の追跡可能性)を強化している。消費者のマイナスイメージも薄まっており、中国産野菜の人気は当分、続くのではないか」と話している。

輸入検査実績は、国内にない病害虫の侵入などを防ぐため農水省が植物検疫を行った数量。野菜はすべて対象になるが、検疫の結果、輸入が認められない場合もあり、実際の輸入量とは必ずしも一致しない。


昨年秋のリーマンブラザーズ破綻をきっかけに始まった世界同時不況。日本でも一気に景気が落ち込み、多くの家庭の家計に悪影響を及ぼしているのは周知のことです。少しでも家計を楽にするために安価なものを購入したいという気持ちはよくわかります。

ただ、日頃口にする食べ物のこととなると、安かろう悪かろうでは済まされないところがあるように思います。
中国製の野菜は安価なことから日本の食材に大量に入り込んできたのですが、昨年の毒入り餃子事件をきっかけに輸入が落ちこんでいました。これは当然のことだと感じていましたが、日本人は熱しやすく冷めやすいのでしょうか?上記の記事によれば、中国産野菜に対する需要が再び高まってきているというのです。

中国産野菜に対する安全性は以前から取り上げられてきたのですが、毒入り餃子事件で中国での食品管理に対する疑念は更に高まったはずです。
しかも、この毒入り餃子事件、未だに解決されていません。公式的には、中国政府はこの毒入り餃子が日本が原因であることを主張していました。実際に、毒入り餃子の在庫が密かに中国国内でばら撒かれ、この製品を食べた中国の人が日本での被害者と同じ症状が出たことから、問題は中国国内であることが明白となりました。ところが、真相は未だに闇の中。犯人は見つかっていませんし、どのような食料管理、販売流通過程に問題があったのか全く未解決のままです。

そんな状態であるはずなのに、中国産野菜の輸入が増えてきているという事実。景気の悪化で人々が少しでも安い物を求めたい気持ちはわからないわけではありませんが、本当に中国産野菜は大丈夫なのでしょうか?安ければ良いという考えは、食料に関しては少し考え直した方がいいのではないかと考える、歯医者そうさんでした。


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