2009年02月17日(火) |
時間がかかる教育の効果 |
個人的なことで恐縮ですが、本日、私は無事43回目の誕生日を迎えました。自分ではまだまだ若いつもりではいるのですが、客観的に考えれば43歳という年齢は立派なオッサン年齢であることは間違いのないところ。これから何年生きるかどうかわかりませんが、少なくとも43歳の1年間は、悔いのないように生きたいものです。
先週末、僕は久しぶりに大学時代の恩師の一人K先生と友人数人と会ってきました。既に大学を卒業して18年が過ぎようとしていますが、今回再会した友人の何人かとK先生とは大学を卒業して以来の再会。お互いに年齢は重ねましたが、同じ釜の飯を食べた仲間だけのことはあります。直ぐに学生時代のあだ名で呼び合いながら話が弾みました。酒を酌み交わしながら、話続けているうちに気が付けば、既に終電車は無い時間帯。それでも、会を行った呑み屋が友人の友達ということで、更に話は続き、お開きになったのは午前3時前。帰宅したのは夜明け前でありました。さすがにこの時の疲れは残り、1日では取れず昨日まで残っていたのは、やはり年のせいでしょう。
そんな楽しい一時を過ごした僕でしたが、改めて強く実感したことがありました。それは、教育の成果が現れるのは時間がかかるということです。久しぶりに集まった友人は皆歯医者でありましたが、母校の大学で講師として学生教育に従事している者もいれば、某病院の歯科口腔外科部長として活躍している者もいました。大規模歯科医院の経営者として辣腕を振るっている者もいれば、僕のように弱小歯科医院の院長として細々と歯医者を続けている者もいます。僕を含め友人たちはそれぞれの道でそれなりに社会貢献しているのです。 かつて僕たちはK先生の指導を受けた学生でした。K先生の歯医者としての実力、指導力は言うに及ばず、人間性に大いに影響を受けた僕たちは今でも恩に感じているが故に、今回のように集まることができたわけです。今ではそれぞれの道で第一線で活躍し、後進の指導に当たるようにもなってきたわけですが、このようになれたのもK先生のおかげだと言えるでしょう。ここに至るまでには18年という時間が経過しようとしています。
人材のことを英語ではhuman resourcesといいますが、直訳すれば人間資源、人間財産です。教育とはまさに世の中の役に立ち、社会に貢献し、後世に伝える人たち、human resourcesを養成することと言えるでしょう。非常に手間がかかり、時間もかかり、金もかかります。けれども、その効果は計り知れないものであり、後日、大きな果実となる可能性がある人材を育てることにつながります。 同級生の友人や僕たちが優れた人材かどうかはわかりませんが、呑み会で話している限り、皆、今の現状を憂い、どうすればもっと明るい未来を作ることができるか悩み、苦しみながらも希望をもって仕事をしている同志であることがわかりました。そんな仲間を持って僕は幸せですし、仲間を育ててくれたK先生の懐の深さ、そしてK先生の教育に改めて感謝したつもりです。
さすがに明け方までの呑み会は体に堪えましたが、またの再開を約束しつつ、それぞれが帰宅しました。快い疲労を覚えながらも明日からの活力を再びK先生と友人から得たような気がした歯医者そうさんでした。
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