2009年02月10日(火) |
歯医者ではアクセサリー厳禁!? |
昨日、ある患者さんの口全体のレントゲン写真を撮った時のことでした。写し出された画像を見て、僕は思わず言ってしまいました。
「しまった!またやってしまったよ。」
どうしてこのようなことを思わず口にしてしまったか?それは、画像の中にピアスの像が写っていたからです。
口全体のレントゲン写真というのはこのような写真です。
ちなみにこの写真は数年前の僕の写真です。単に歯だけではなく顎から耳の方まで写っています。もし、耳にピアスやイヤリングをつけていると必ず画像に写ります。金属製のピアスやイヤリングはX線を通さないため、白く写るのです。 しかも、このレントゲン写真画像は、ある理由のため耳付近だけでなく、歯の一部にもピアスやイヤリングの画像が写る仕組みになっています。耳付近であればまだしも、肝心の口の中にこれら画像が写ると読影の障害になります。きちんとした診断をすることができない可能性が出てくるのです。
ピアスやイヤリング以外にレントゲン写真撮影の失敗でよくあるのは、入れ歯です。口全体の写真を撮る際、入れ歯をはずしてから撮らないといけない場合が多いのですが、患者さんに入れ歯をはずすことを指示することを忘れ、入れ歯の画像が写し出された画像を見てから失敗に気が付くことがあります。そのような場合、取り直しをするのですが、いくらレントゲンの照射線量が体に与える影響が少ないとはいえ、レントゲン写真を取り直しするのはあまり気持ちの良いものではありません。
歯医者で口全体のレントゲン写真を撮影する際、必ずピアスやイヤリング、それから、首につけているネックレスといったアクセサリー類ははずしてもらうか、はずしたまま歯医者に出かけて欲しいと思います。今日の日記のタイトルのような“厳禁”というわけではないのですが、レントゲン写真検査の際、これらを着用していると障害となるからです。
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