2009年01月21日(水) |
米国大統領就任式報道への違和感 |
今朝未明、アメリカ合衆国の首都ワシントンではオバマ新大統領の就任式が行われたようです。ワシントンの連邦議会議事堂前には200万人とも言われる多くの人がアメリカ中から集まっていたとのこと。4年に1度のアメリカ合衆国大統領の就任式ではありますが、いろいろな意味で世界の中でも超大国であるアメリカ合衆国の最高責任者である大統領。今回、選挙で選ばれたバラク・オバマはアフリカ系アメリカ人初の大統領でもあることから、この度の大統領就任式は歴史的瞬間であると評する人も多いのだとか。昨年始まった金融危機に端を発した不景気に苦しむアメリカで、新大統領が如何に国を好転させるか、今後の政治手腕にも注目が集まっているようです。 日本でもこの大統領就任式を生中継していたそうですし、多くの新聞やテレビ、ラジオでもトップニュースとして取り扱っています。
確かに未だに世界に多大な影響を与える超大国であるアメリカ合衆国の大統領が就任する就任式は世界中の人々の関心の的であることは間違いないとは思います。特に自国であるアメリカ合衆国では一種のお祭りみたいな雰囲気があることは否定できません。
ただ、日本はアメリカ合衆国ではありません。日本にとってアメリカ合衆国は切っても切れない関係にある国であるとはいえ、外国の一国に過ぎません。そんな国の大統領就任のニュースをどうして日本のマスコミがこぞって大きく取り上げるのか、僕には理解できません。 良い意味でも悪い意味でもアメリカ合衆国が及ぼす影響は計り知れない大きさがありますが。オバマ新大統領がどういった政治を行うか、日本に対してどのような関係を築くかは日本の将来に大きな影響を与えはすることでしょう。ジョージ・W・ブッシュ前大統領が行った日本への対応とは変化する可能性はありますが、それも今後の話。 アメリカ新大統領が就任して喜ぶのはアメリカ合衆国国民だけで充分ではないでしょうか。どうして日本で、それも大統領就任式を生中継までして放送するのでしょう?他国の大統領就任に浮かれている暇があったら、もっと日本国内の諸問題に目を向け、解決に寄与するようなニュースを報じた方が得策ではないかと思うのです。何だか他国の大統領の就任式なのに騒ぎ過ぎのように思えてなりません。
なかなか明るいニュースが少ない中、今回のアメリカ合衆国新大統領就任のニュースはおめでたいニュースかもしれませんが、同じ明るいニュースなら、アメリカ合衆国の話題よりももっと日本国内の明るいニュースに比重を大きくして報じるべきではないだろうか?
今朝のアメリカ合衆国新大統領就任のニュースを見て、違和感を覚えた歯医者そうさんでした。
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