歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2009年01月13日(火) まだ大人になっていない僕

幼少の頃、僕は時々考えたことがあります。僕が大人になったらどんな大人になるのだろうか?と。小学校、中学校、高校、大学を卒業し、仕事に就く。結婚して、家庭を持って子供ができて親になる。

幼少の頃の我が家は大家族でした。僕は母方の親家族と一緒に住んでいたからです。母方の祖祖母に祖父、祖母、母の弟である叔父、母と親父、僕と弟。合計8人が同じ屋根の下で暮らしていました。例えるなら漫画のサザエさん一家のような感じとでもいったらいいでしょうか。家族の年齢構成が一桁から10歳代、20歳代、30歳代、40歳代、50歳代、60歳代、70歳代が一家にいたなんて時期もあったくらいです。幼少の僕にとっては、男女の違いはありますが、将来年齢を重ねるとどのようになっていくかということがどんなものか、目の前にちょうどよいサンプルで囲まれていたように思います。そんな家族を見ていると、大人になるということは、自分よりも年齢が上の家族になることを実感していたつもりでした。

現在、僕は42歳。この2月をもって43歳になります。20歳になってから既に22年、23年が過ぎています。結婚をして12年、二人の子供の親にもなりました。既に人生の半分以上は20歳になってからの人生。世間からみれば、充分にオッサンの年齢ではあります。
ところが、今もって僕には“本当に僕は大人になっているのだろうか?”という疑問があります。年齢を考えればかつて自分が憧れていた大人の年齢に達したのは事実です。しかしながら、僕がかつて想像していたしっかりとして信頼のある、頼りがいのある大人に僕はなっているかと問われれば、僕は到底“Yes”とは答えられないのです。

幼少の頃、僕は大人は何でも知っているようなイメージを持っていました。実際に自分が大人になってみると常に悩みに囲まれ、誰かに助けを求めたくなるような気持ちが常にあります。体格は大人になり、僕の髪の毛には白髪も混じってきました。確実に体はオジンになりつつあります。かつて2〜3日徹夜しても平気だった体力は1日睡眠不足でも疲れを感じるようになってきました。その一方、僕の精神はいつまでも大人になりきれていない。
これが今の僕です。

他の大人はどうなのか?僕は詳しくはわかりませんが、多かれ少なかれ、大人って、偉そうに見えていても実は不安な毎日を過ごしているのではないでしょうか?
大人になって22年の僕の、正直な大人の感想です。


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