歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2008年09月30日(火) 平服の意味を取り違えたかのように

く結婚式後の立食パーティや友達同士のお披露目会では招待状に「平服でお越しください」と書いてあることがあります。この“平服”の意味を取り違えて恥をかいた人はいませんでしょうか?平服というとどうしても普段着、カジュアルな服装と思いがちですが、実際は違います。平服は礼服に対する平服、正装に対する略装という意味です。具体的には男性であれば最低ダークスーツを着ていかないといけないのです。

僕もこの“平服”の意味を取り違えていた一人です。さすがに平服指定の催し物に普段着やカジュアルな服装を着ていったことはありませんでしたが、友達の中には見事に普段着で参加していた奴がおり、恥をかいておりました。イタイ経験だったとは思いますが、平服の意味を体で覚えた意味では貴重な経験だったことでしょう。

さて、どうして冒頭にこのようなことを書いたかといいますと、先週末、僕はこの平服の意味を勘違いしたかのような間違いを犯してしまったからです。

「そうさん、明日の服装、どんな感じにする?」
「そうだね、そんなに堅苦しい会ではないと思うからカジュアル系の服装でいいんじゃないかな。」

先週末の嫁さんとの会話です。いつも何処かへ出かける時、自分の服装は嫁さんに用意してもらっているのですが、先週の日曜日は朝が早く、前日に服装を用意してもらっていたのです。

実は、先週の日曜日は朝から僕が所属している某歯科関係グループの勉強会の日でした。2ヶ月に一度、海外の文献を読んだり、日常の診療記録について検討しながら意見を交換する会なのです。通常の勉強会ではお互いに言いたいことを言えるような肩の凝らない勉強会なのですが、先週の日曜日は1年に1度、外部から講師を招き講演を行ってもらう日だったのです。僕も非常に楽しみにしていた会で、いざ会場に足を運んだわけです。

ところが、その会場に入ってから僕は自分が非常に浮いていることに気がつきました。その理由は、いつも勉強会に参加している仲間が皆、スーツ姿や少なくともネクタイとジャケットを着用していたからです。普段は皆さんカジュアルな服装で参加しているのに、この日だけは皆さん妙にフォーマルな服装をしているのに驚きました。

“えっ、どうして皆さんスーツを着ているの?そんなこと何も聞いていないよ!”

後日、確認したところ、僕が参加している勉強会では、外部から講師を招いて講演をしてもらう時はフォーマルな服装をしていくことが不文律として決まっていたとのこと。そのことを僕が知らなかったようなのです。

よくよく思い起こせば、僕は外部から講師を招いての講演会の参加は今回が初めてでした。いつも参加している勉強会に入会して数年は経過しているのですが、講演会の日はどうしたことか他用が重なり、参加することができずにいたのです。僕にとって、今回が講演会初めての参加。
勉強会の他の先生は、僕が新参者ではないだけに既に不文律を知っているものだと思い込んでいたようです。そのため、事前にこの講演会の服装はフォーマルな形にすることを僕に伝えていなかったというのが真相だったようです。

何とかカジュアルな形ではあるもののジャケットだけは着用していましたが、それにしても、他の参加者がきちんとしたスーツ姿の中に一人だけカジュアルな服装という状況は恥ずかしくてなりませんでした。穴があったら入りたい。自分の判断ミスとはいえ、服装でKY(空気が読めない)状態になってしまうのは懲り懲りだと感じた、歯医者そうさんでした。


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