歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2008年09月17日(水) 不惑の年の兄弟

皆さんは、自分がある程度年齢を重ねたと自覚される時はどんな時でしょうか?若い世代との会話についていけなくなった時でしょうか?世の中の流行に自分の感性がついていけなくなった時でしょうか?新しい発明品の凄さを実感できなかった時でしょうか?

実は昨日は僕のたった一人の弟の誕生日でした。これまでこの“歯医者さんの一服”に何度も登場してもらっている愚弟。幼かった頃はいつも一緒に遊んでいた弟ですが、今や家から独立し、実家近くの某病院に勤務医として働いている今日この頃。お互い専門は違いますが、同じ医療職として意識しながら助け合っているつもりです。
その弟が昨日誕生日を迎えました。僕と2歳違いですから40歳になったのです。所謂不惑の年になったのです。僕はこの事実を知った時、自分の年齢が決して若くないことを改めて感じさせられました。

弟というと2歳違いとはいえ、どこか幼い頃の思い出が残り、まだまだ若い奴という感じがしていました。それは弟が30歳を過ぎてからも心のどこかにそんな意識があったのです。僕が40歳を向かえた時、弟は38歳。四捨五入すればとっくに弟も40歳にはなっていたのですが、僕の意識の中には若いなあという思いが消えなかったのです。
そんな弟が40歳になるという事実を知り、僕は弟の年齢よりも自分が年を重ねている事実に直視せざるをえませんでした。あの弟でさえ40歳になった。それでは弟よりも2年先に生まれ、生きている僕は更に年を重ねているという事実。

弟も既に結婚をし、二人の男の子が生まれ、数年前には新居も建てました。勤務先の病院ではそれなりのポストにもついています。病院では昼夜を問わず働き詰めの毎日を過ごしています。僕にとっては信頼できる医者として僕の体も管理してもらっているくらいです。
しかしながら、兄弟はいつまで経っても兄弟であると思います。たとえ何歳であっても兄が弟よりも先に年を重ねるということは絶対にありえません。僕よりも若いのが弟。そんな弟が不惑の年を迎えた弟の誕生日。僕は弟に心から祝福をするとともに、もはや我々兄弟は決して若くはないことを実感したのでした。


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