2008年09月12日(金) |
恩を仇で返すわけではないが・・・ |
先日、一日の診療が終わり帰宅すると、テレビで人気の某医療系番組が放映されていました。この日の番組のテーマは顎関節。顎関節に生じる様々な症状の原因を探り、治療法を紹介する番組だったのです。 何気なくこの番組を見ていると、番組の途中で専門家と称する人が登場してきました。この専門家、僕は直ぐに見て一体だれかわかりませんでしたが、アナウンサーによる紹介を聞き、僕は驚きました。その理由は、この専門家が僕の母校のK先生だったからです。
僕がK先生に学んだのは今からほぼ20年前でしょうか?当時、母校の助手(今は助教と名前が変わりましたが)であったK先生。僕はK先生の講義といくつかの実習を受けた記憶があります。個人的に付き合いがあった間柄ではありませんでしたが、一応僕はK先生に教わった学生でした。 僕が母校を卒業してからはK先生に会う機会はありませんでした。ただ、K先生の動向は時折伝え聞いていました。K先生が講師から助教授、教授となり、最近では付属病院の病院長まで出世をしたことは知っていたのですが、現在の姿を直接見たのは、今回のテレビ画面が初めてだったのです。
正直言って、K先生は年を食ったなあという感じがしました。無理もないことでしょう。K先生は今年60歳。還暦ですが、僕が学生時代にはK先生は40歳台前半だったのです。現在の僕と同じくらいの年齢です。僕のK先生に対するイメージは40歳台前半の記憶で止まっていました。そのため、その後20年の経過は全く知らず、いきなり20年後の姿を見せられたわけです。一種の浦島太郎状態になったかもしれません。あんなに若々しい感じだったのに、どうしてこんなに老けたのだろう?そんな思いがしました。 実際に話していた声も年齢を重ねた響きがしました。20年前はもっと張りのある声をしていたはずなのに、今はどこか力の無い声になっていたからです。落ち着きが出てきたといえばいいのでしょうが、僕には声にも高齢の響きを感じざるをえませんでした。
この日のK先生、顎関節の病気に関する専門家として、病気の説明、解説、質疑応答をしていましたが、口元を見てみると、見事に歯周病でした。これも年を重ねた結果と言えばそうなのかもしれませんが、K先生は歯医者でもあります。歯医者ならもう少し自分の口の管理に気を遣わないといけないのではないか?少なくとも歯周病になるのは問題があるのではないか?
恩を仇で返すのはよくないことでしょうが、それにしてももう少し自分の口元には気を遣って欲しい。そのことを強く感じた、歯医者そうさんでした。
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