歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2008年05月29日(木) 携帯メール炎上直前

先日、地元歯科医師会の上司の一人であるY先生から僕の携帯電話にメールが届きました。
その内容を見て、僕は正直言って驚きました。メールには、
“地元歯科医師会で所有しているある物がきちんと管理されていないのは僕のせいである、もっとしっかりと管理しろ!”
といったようなことが書かれていました。

正直言って、僕には全く寝耳に水の話でした。この所有物の管理に関しては僕が担当することになっており、Y先生もそのことを承知していたのですが、僕が全く与り知らぬところで、この所有物が使われていたようなのです。
僕の管理不行き届きであると言われればそこまでの話ではあるのですが、僕自身、自分に落ち度があったとは到底思えたかったのです。自分に責任があれば素直に認めるつもりでしたが、僕の目を盗んで誰かが使用したとしか思えない状態だったのです。それを一方的に僕のせいだと書かれていた文面のメール。正直言って僕は思わず言いたくなりました。

“いい加減にしてほしい!”と。

メールで書かれていた書き方がかなりきつい表現で僕に注意するような書き方だったので、僕はつい感情的になってしまいました。

“このことに関して抗議しよう!”
そう思い、返事のメールを書こうとしたのですが、僕は念のため、メールの返事を書く前にY先生に直接電話で確認をすることにしたのです。Y先生の真意を直接確かめたかったからです。

その結果はといいますと、Y先生の話しぶりが説教する様子ではなかったことに僕は面食らいました。いろいろと直接話をしてみると、Y先生は僕にとやかく言うつもりはなかったことがわかりました。直接の責任は僕にはないのだか、僕にも念のためにちょくちょく所有物を見てほしい。そんな軽い気持ちだったことがわかったのです。

今回の件で、僕は改めてメールの難しさを感じました。メールは非常に便利なツールであり、基本的に相手の状態に関係なく自分の意見、考え、お願いなどを伝えることができます。さすがに時間帯に関しては深夜や早朝は控えますが、それ以外の時間帯であれば時間を気にせずメッセージを送ることができる。そんな利便性が人々に受け入れられて、広く浸透しています。
ただ、メールというのは会話と異なり、文字のみ、テキストのみで書かれています。最近は絵文字などを多用して書く場合もあるようですが、それでも、細かい微妙なニュアンスを伝えるのは不向きです。自分が何気なく書いた表現が相手にとって気に触れたり、けんかにまで発展し収拾がつかなくことさえあるものです。
よくインターネット上で炎上と呼ばれる、収拾がつかなくなった書き争いが散見されますが、これなどもテキストによる意思疎通のちょっとした誤解、ニュアンスの感じ方の違いが影響していることが多いのではないかと思います。
僕も何度かネット上で炎上を起こしてしまったことがありますが、最初はそのつもりではなくても、テキストに酔ってしまい、ついつい感情的になったしまったと反省することしきりです。それ故、テキストによる表現には細心の注意を払わなければと肝に銘じています。

世の中には、メールが便利だからといって意思疎通の手段をメールしか持とうとしない人が少なからずいるようです。確かにメールは便利ではありますが、時と場合によって不用意なトラブルを生じるきっかけとなりえます。

いずれにせよ、Y先生のメールに過激に反応しなくてよかったと思う今日この頃です。


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