歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2008年05月20日(火) 失恋を2年間引きずる男性を見て

先週末、あるテレビを見ていると、彼氏や彼女がなかなかできない若い世代の人を取り上げた番組がありました。なかなか興味深くみていたのですが、その中である30歳近い男性が以前に付き合っていた彼女のことが忘れられず今もなお引きずっていることが紹介されていました。この男性、2年前に別れた元カノのことがいまだに忘れられず、なかなか彼女を作ることができないとのこと。しかも、その元カノが結婚するという知らせを聞いて、更に落ち込み、思わず涙ぐんでしまうという場面がテレビに映し出されていました。

正直言って、この男性の精神状態はわからないわけではありません。
僕自身、失敗したり嫌な経験をした際、直ぐには忘れられないタイプです。口に出してぼやいたりはしないものの、心の中では“どうして、なぜ?”ということを自問自答しているように思います。誰でも失敗や嫌な経験はあるものです。本来なら失敗や嫌な経験を冷静に分析し、次に繰り返さないことを心がけ、自分の糧にしていけば済むことですが、どうしも精神的に引きずってしまうことが多いのが僕です。

過去の恋愛に関しても同様でした。かつて、僕にも人並みに失恋の経験はあります。親しく付き合っていた彼女とちょっとしたことがきっかけで別れた時には、精神的に落ち込んだものです。精神的に落ち込むだけではなく、食事はのどを通らない、夜は熟睡できない、仕事もはかどらないといった具合に、生活全般に悪影響が出たものです。ですから、今回の番組で取り上げられていた男性の気持ちは理解できる部分はありました。

ただ、2年経過した今でも元カノのことが忘れられず、精神的に吹っ切れていないというのは、過去の恋愛を引きずり過ぎているような印象を持たざるをえませんでした。
一緒にこのテレビ番組を見ていた嫁さんは、

「何てだらしない男なの!そんな肝っ玉の小さいことでは世の中生きていけないよ。」
と呆れ顔をしておりました。

この男性にとって、元カノは心の底から好きだった彼女だったのでしょう。何でも自分から声を掛けて付き合いが始まったのに、最終的には彼女の方から別れ話を出され別れたとのこと。この男性にとっての失恋は今もなお癒えない、精神的トラウマになってしまったのかもしれません。

この男性にとって元カノのことを忘れる唯一の方法は新たな彼女を作ることであることは明白なのですが、言葉ではわかっていても気持ちがついていかないのが現状なのでしょう。と書きながらも2年間元カノのことがいつも心から離れられないというのもチョット長いよなと思ったのも事実。どちらかというとハンサム系のこの男性。正攻法でいけば新たな彼女なんて直ぐにできそうに思うのですが、心の状態というのは顔に出るというのか、雰囲気に微妙に現れるもの。そうした物に女性って結構敏感だったりしますからね。

過去の恋愛にけじめをつけ、吹っ切れるには誰も助けてくれません。周囲は何かの助言をしてくれるかもしれませんが、最終的には自分で立ち直るしか手がないのです。

一緒にテレビを見ていた嫁さんに尋ねました。

「どんな男だったら彼氏にしたいと思う?」

「仕事に自信を持っている男性かな?少なくとも、2年間も過去の恋愛にこだわって、めそめそしている男なんてちっとも魅力を感じないわ。『顔を洗って出直してコイ!』と言ってやりたいね。」

なかなか痛烈なコメントだったのですが、僕自身、嫁さんのコメントに頷かざるをえませんでした。

とにもかくにも、一日も早くこの男性が精神的に立ち直り、新たな彼女ができて精神的に立ち直ることを祈るのみです。


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