歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2008年04月11日(金) 担任の先生は歯周病

昨日は日記を休ませてもらいました。一昨日から某専門学校の講義が始まったこと、昨日は下のチビの小学校の入学式に出席したこと、地元歯科医師会の雑用が重なりました。そのため、日記を書く時間的余裕、精神的余裕が無くなり日記を書くことを休んだわけです。悪しからずご容赦のほどを。

さて、昨日の下のチビの入学式でのこと。下のチビは上のチビと同じ小学校へ入学したのですが、3月まで幼稚園の年長生だったとはいえ小学校では一年生。出迎えてくれた小学生の高学年のお兄さん、お姉さんと比べれば大人と子供の違いがあるくらい幼く見えました。着ている制服が大きく余裕があったり、体よりもランドセルの方が大きく見えたり、小学校の机が体に比べ大きかったりなど、周囲のものが下のチビにとってサイズが大きいように感じます。これから6年間かけて体も大きくなり、大人になるための基礎となる体力、知識を身につけていくのでしょう。僕自身の小学校入学当時を思い浮かべながら、講堂や教室の後ろで下のチビの姿を見ておりました。

ところで、小学校に入学した子供を持つ親が最も気になることの一つが担任の先生ではないでしょうか。下のチビの場合はベテランの女性の先生が担任を受け持つこととなりました。学年主任も兼ねているという先生。下のチビと相性が良ければいいのになあと願わずにはいられませんでした。

下のチビの一連の入学式行事が終わり、帰宅しようとした時のことでした。下のチビの教室の隣の教室から知っている顔の先生が出てきました。その先生は昨年まで上のチビの担任Y先生。上のチビが“担任でよかった”と常々言っていたY先生。縁あって、上のチビが小学校に入学してから3年間、上のチビの担任であり続けたY先生は今年から新たに新一年生の担任を受け持つことになったのです。そのクラスが下のチビの隣のクラスだったわけで、僕と嫁さんはY先生に挨拶をしました。Y先生に上のチビが担任で無くなったことを寂しがっていることを伝えると、Y先生は笑いながらも“大丈夫ですよ、彼ならしっかりとやれますよ”と声を掛けてくれました。

上のチビが大変世話になったY先生ですが、僕はY先生と話しながらもY先生の口元を見てしまいました。思わず考え込んでしまいました。それはY先生が歯周病が進んでいる状態だったからです。詳細を書くことは控えますが、歯医者が一目見て歯周病が進行しているとわかるくらいの口元だったのです。
学校の担任を受け持っていることから毎日が非常に忙しいことはよくわかります。上のチビの話を聞く限り、Y先生はいろいろと自分の生徒に対し心細やかな気配り、指導を行っていたようです。その裏には相当の準備、人目には見えない努力があったはずです。その代償が口元に来ているのかもしれません。自らの歯が歯周病が進んでいることはある程度自覚しているのではないかと感じました。
けれども、実際は歯周病が進行したままで、これ以上歯周病が進まないような手を打たれていないのも確かなようです。毎日忙しい日々を過ごされているY先生ではありますが、人間というもの体が資本です。歯が歯周病で悪くなってくると体力を維持するための食事が満足に取れなくなってきます。また、最近では歯周病が生活習慣病として様々な死に至る病の前兆として注目されつつあるくらいです。歯周病を治療し、これ以上進行しないようにすることは先生としての仕事を務めていくためにも必要不可欠なことのはず。そのためには仕事の合間をぬって歯医者に通いながら我慢強く歯周病の治療を受け続ける必要があるのです。

昨日は、Y先生に余程このことを伝えようと思ったくらいでしたが、せっかくの入学式。結局のところ、Y先生には言えないまま学校を後にしました。帰宅してからY先生に歯周病のことを伝えなくてよかったのかなあと自問自答してみましたが、体の管理は自分自身で気が付き、実践するべきもの。他人からの指摘で変わるほど簡単なものではありません。
世話になったY先生が一日も早くかかりつけの歯科医院へ通い、これ以上歯周病が進まずないように治療を受けられることを願わずにはいられませんでした。


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