2008年04月05日(土) |
女親には勝てない男親 |
昨日の4月4日、上のチビが10歳の誕生日を迎えました。この日は僕にとっても特別な日でもありました。なぜなら、僕が初めて子供の父親になった日だったからです。
今から10年前の4月4日土曜日の明け方でした。嫁さんが破水を訴え、直ちに病院に連れていき緊急入院。 既に予定日であった4月1日を過ぎていました。4月1日に生まれれば究極の早生まれということで、“何とか4月2日以降に生まれてくれたならねえ”なんて会話をしているうちに4月1日を過ぎました。“今度はいつになったら生まれるのだろうか?”と勝手に不安になってきた4月4日の早朝でした。 陣痛促進剤などを使用しながら上のチビと初対面したのが4月4日の夕方。初めて上のチビを抱いた時の写真を見てみると、僕の顔はうれしいながらもどのように赤子を抱いてよいかわからず、肩に力が入り、ガチガチになっていたことがよくわかります。 それから、3年後には下のチビが誕生し、我が家は二人のチビと共に家庭が築かれていきました。今や子供のいない生活は考えられないくらいなのですが、僕もいつのまにか父親としての生活が次第に長くなってきているのを自覚する今日この頃。
そんな二人のチビの父親の僕ですが、母親である嫁さんには勝てないなあと思うことがあります。それは、下のチビが何気なくする行動にあります。 現在、6歳でこの4月から小学生になる下のチビですが、家の中で兄弟で遊んでいる時、何気なく遊び場を離れ、母親である嫁さんの懐へ来る時があるのです。嫁さんの懐でしばらく抱かれると何事もなかったかのように元の遊び場の方へ戻るのです。 僕は下のチビに尋ねました。
「どうしてママの所へ行ったの?」 下のチビは言いました。 「わからないけど行きたくなったの。」
実を言うと僕も同じような経験があります。家の中で弟と遊んでいると何気なく寂しい感じになる時があったのです。そこで僕は働いていたお袋の下へ抱かれに行ったのです。そして、しばらく抱かれると落ち着きもう一度弟と遊ぶ。そのようなことをしていたように記憶しています。
当時の僕の行動を思い浮かべてもどうして僕がそのようなことをしたのか、よくわかりません。おそらく、下のチビもどうして嫁さんの下に行こうとしていたのか、その理由はわからないままでしょう。 ただ、言えることは幼少の頃の僕も下のチビも抱かれると落ち着いたということ。このことが何を意味するかわかりませんが、愚考するに、子供というのは、特に男の子は女性親に対して何かを求めたくなる時があるのかもしれません。
僕は下のチビに尋ねました。 「どうしてパパの所には来ないの?」 下のチビは即答しました。 「パパは嫌だから・・・。」
男親である僕ですが、女親にはいつまで経っても勝てそうにありません。
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