2008年03月29日(土) |
自分の声を録音して感じること |
先週末、地元歯科医師会では総会が開かれました。今回の総会は平成20年度の予算を決定する総会だったのですが、僕も下っ端の会員の一人として参加してきました。 今週、仕事の合間をぬって行っている仕事の一つがこの総会の記録です。具体的には、議事録を作成しているのです。総会中に録音しておいたICレコーダーをもとに議事録を作っています。
大変面倒なことではありますが、録音された音声を聴き返してみるといろいろと勉強になります。○○先生は話の組み立てが論理的で間の取り方が上手いとか△△先生は話の内容は言いのだかテンポ感が良くないとか××先生の話は例え話が多い等、実際に聴き直してみるとそれぞれの先生の個性が出ており、非常に興味深いものがあります。
ところで、録音というと初めて自分の声を録音した時のことを思い出します。幼少の頃、テープレコーダーに録音した自分の声を聞くと、自分の声が普段感じている音とは全く違っていることにびっくりしましたものです。こんな声を周囲の人は僕の声として聞いているのか?自分で把握していない別の自分がいるようで恥ずかしい気持ちで一杯だったのです。 これにはちゃんと理由がありまして、自分が発している声を自分で聞く場合、自分の声だけでなく自分の骨をはじめとした体の振動に影響された声を聞いているのです。そのため、声単独だけの音を聴こうとすれば、録音したものを聴かなければ聞けないのです。
録音した自分の声を聴いていると、自分で注意深く話しているつもりでも、自分で自覚していなかった話し方のくせが見えてくるものです。早口だったり、発言の間に“エ〜”という音が入っていたりして、他人が聴くと聴き辛いものがあるなあと反省しきりです。 しかしながら、僕自身、非常に恥ずかしい思いをしながらも、自分の話し方の良い点、悪い点を冷静に振り返ることができるのは非常に有意義ではないかと思うようになりました。
今の僕の話し方はどうかといいますと、お世辞にもいいものとは言えません。相変わらず下手くそな話し方ではありますが、他人とのコミュニケーションを取り、気持ちよい人間関係を築くためにも、時には自分の声を録音して、聴き直すことは決して無駄なことではないのではないか?
そんなことを感じながら、テープ起こしを続けている歯医者そうさんでした。
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