歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2008年02月11日(月) 便器の外に小便を飛ばす患者

うちの歯科医院では午前の診療終了時と午後の診療終了時にトイレを掃除するようにしています。よく言われていることですが、トイレの管理というのは歯科医院にとって非常に大切なことです。普段、患者さんの歯の健康の大切さを訴え、歯磨き指導や歯の治療を行っている歯医者ですが、歯や口の中の清潔さの重要性を説いていても、自らの歯科医院のトイレを清潔に保ち、管理できていなければ歯医者の言うことは説得力が無いと言われても仕方がありません。歯科医院のトイレ管理は口の中の管理にも通ずるものがある。これが僕のモットーです。

トイレを常に清潔にするように心がけてはいるのですが、それでも閉口するのが患者さんのトイレの利用方法です。手洗い場で水道水を撒き散らしてしまう患者さん、手拭用ペーパータオルを大量に使用してしまう患者さんなどはまだ良い方です。最も困ってしまうのが、小便を便器の外に大量に飛ばししまう患者さんです。
かつて、うちの歯科医院ではトイレ掃除は一日の診療が終わった時の一度だけでしたが、ある時、午前の診療が終わってから何気なくトイレを確認した時に僕は唖然としたのです。それは、洪水のような小便が便器の外に溜まっていたからです。これでは、次にトイレを利用する人が目を背けてしまうし、トイレを利用するのも憚れる。うちの歯科医院でトイレを管理できていないことがまるわかりになってしまう。そんな危機感を感じた僕はトイレ掃除を一日二回に増やすようにしたのです。

幸い、今のところトイレに関して苦情は出ていませんが、それでも、便器の外に小便を飛ばす患者さんは後を絶ちません。うちの歯科医院のトイレは洋式便器ですから、便器の外に大量に小便を飛ばすのは男性患者さんの可能性が高いでしょう。僕自身、洋式便器で小便をする際、なるべく小便を便器外へ飛ばさないようにしているつもりですが、それでも便器外へ飛ばす時があります。便器外に小便を飛ばした時は、最低限トイレットペーパーで飛ばした小便を拭き取り、便器の中へ入れるようにしていますが、これは最低限のマナーだと思うのです。自分専用のトイレならいざしらず、ほとんどのトイレは自分以外の人が利用します。次に利用する人が気持ちよくトイレを利用しやすいようにしておくことは、最低限の礼儀、マナーだと思うのですが、世の中にはこのことに気がつかない、無関心な人たちが確実にいるようです。

公衆トイレを利用すると、”トイレを清潔に使うようにしよう”という掲示があるものですが、男性が使用する立小便用の便器の外にも小便が溜まっていることを目にすることが多いのが常です。自分が便器や便器の外を汚しても知ったものじゃない。自分の小便さえよければそれで良いと考えている人がいる世の中。たかが小便かもしれませんが、一事が万事。小便を平気で便器外へ飛ばしてしまう人の日常生活を想像するのが怖く感じるのは僕だけでしょうか?


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