2007年11月23日(金) |
子供から親への小遣い |
今日は勤労感謝の日で祝日ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?週末の土曜日、日曜日と加え、今日から3連休という方もかなりいらっしゃるかもしれません。うちの歯科医院は暦どおりです。今日と日曜日にお休みを頂き、明日は診療日です。
今回の休みを利用して、親父とお袋が某所へ旅行に出かけることになりました。今日出発し、日曜日に戻ってくるという2泊3日の旅なのですが、僕が記憶するところ、親父とお袋が二人で泊りがけの旅行に出かけることは今回が初めてのように思います。子供ができるまでのことはわかりませんが、少なくとも僕が長男として最初に生まれてから今に至るまで二人で旅行に出かけることはなかったはずです。
二人とも決して旅行嫌いということではありません。実際に僕や弟を伴った旅行は何度も出かけていたのですが、二人だけで旅行をするという機会はなかったのです。僕や弟が幼少の頃は、子供を預けて旅行をするようなことはできなかったようです。また、僕や弟が大きくなってもできなかったのは、やはり仕事があったからだと思います。今から30年前に開業して以来、親父は零細開業歯科医院の院長としてわき目もふらず働いてきました。歯科医院の経営から子供の教育に至るまで、お袋と二人三脚で働いてきました。歯科医院というと世間で思われているほど裕福ではないことは先の日記でも書いたことですが、うちの歯科医院も例外ではなく、親父とお袋はずっと働きづめ。非常につつましい生活を過ごしてきました。今から11年前に嫁いできた嫁さんも我が家の質素な生活ぶりが予想外であったことを度々漏らしているくらいです。歯科医院の経営、子供の教育などに負われてきた間は、夫婦で旅行に行くことを考える余裕すら無かったのです。
そんな親父も今年76歳となりました。今春、体調を崩してからは仕事量も減らし、ゆっくりとして生活リズムで過ごすようになってきました。生活に余裕が出てきたのです。そこで、思ったのが夫婦二人きりの旅行のようで、今回の勤労感謝の日を利用して2泊3日の旅行に出かけることになりました。
実は、今朝早く僕は最寄の駅まで二人を車で送ってきました。最寄の駅で二人を降ろした際、僕は二人にある封筒を渡しました。その封筒の中身は小遣い。わずかばかりの額の小遣いではありますが、これまで小遣いばかりもらってきた僕が親の旅行の餞別代りに小遣いを渡して上げました。
今回の旅行、夫婦水入らずで楽しんで欲しいと願った、歯医者そうさんでした。
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